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 IoTデバイスのプロトタイピング、電子工作、STEM教育といった文脈で誰もが思い起こすマイコンボードと言ったらArduinoだろう。とりわけArduino UNOは登場から10年以上が経過しているにもかかわらず、今なおIoTの入門機としての地位はゆるぎない。

 Arduino UNOは当初より格安のマイコンボードではあったが、教育関係者など数多くの機材を必要とする場合は、少しでも安く手に入れたいところだろう。そこで今回は、Shenzhen KEYES RobotのKeyestudioというブランド名のArduino UNOの互換機とセンサーキットを紹介しよう。

Keyestudio開発ボード
Keyestudio開発ボード
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Arduino UNO互換機「Keyestudio V4.0 Development Board」

 KeyestudioのArduino UNO互換機は「Keyestudio V4.0 Development Board」という商品名で販売している。日本国内ではAmazon.co.jpで販売されており、そこでは「KEYESTUDIO USBケーブル付きArduino UNO R3用 V4.0開発ボード」という商品名だ。以降「Keyestudio開発ボード」と呼ぶ。Keyestudio開発ボードはArduino UNO互換機だけあって、色こそ違えど、それ以外は全く同じだ。

Keyestudio開発ボード(左)とArduino UNO
Keyestudio開発ボード(左)とArduino UNO
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 互換機なので当然ではあるが、上面と側面を見ても少なくともピンの数や配置などの見た目はArduino UNOと全く同じだ。

 Keyestudio開発ボードのUSBインターフェースは、Arduino UNOと同じく、今となっては珍しいType-Bだ。少なくとも筆者においては、Arduino UNO以外にType-Bのインターフェースを持ったデバイスはもう手元に存在しない。しかし、Keyestudio開発ボードにはUSBケーブルも付属しているので、その点で困ることはないだろう。

 2023年2月現在、日本国内でArduino UNOはおおむね税込みで4000円前後だろうか。一方、Keyestudio開発ボードはAmazon.co.jpで1699円と、Arduino UNOの半額以下だ。本当に大丈夫なのかと疑いたくなる価格だ。後ほど使い方を簡単に説明するが、少なくとも筆者が購入したものは何ら問題なく動作した。