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 ECHONET Liteといえば家電を操作する通信プロトコルだが、電源のON/OFFや設定変更などの家電の操作、電力量の取得などをイメージするのではないだろうか。

 実はECHONET Liteには通知機能も規定されており、多くのECHONET Lite対応家電は何かしらの状態変化が発生すると通知パケットをネットワークに送信している。今回はECHONET Liteでも通知機能にフォーカスして具体的な製品事例を紹介しよう。

 まずはECHONET Liteの基本を解説しよう。ECHONET Liteは、主に家電にアクセスするためのアプリケーションレイヤーの通信プロトコルだ。つまり、送受信するデータのフォーマットと通信シーケンスを規定している。ECHONET Liteは低レイヤーの通信に関しては規定していない。そのため、Wi-FiなどのIPネットワークだけでなく、BluetoothやWi-SUNなどの通信ネットワーク上で利用することが可能であり、実際にそういった製品も存在する。

 IPネットワークでの利用に関しては、幾つか規定されている。トランスポート層はTCPとUDPが指定されているが、実売されている家電ではUDPを採用した製品ばかりだ。仕様上はIPv4とIPv6のどちらも規定されているが、多くの製品ではIPv4のみをサポートしている。ポート番号は3610だ。機器発見や通知ではマルチキャストを使い、アドレスはIPv4なら224.0.23.0だ。

ECHONET Liteのプロトコルスタック
ECHONET Liteのプロトコルスタック
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ECHONET Liteの通知パケットを受信する

 ECHONET Liteの基本はこれくらいにしておいて、本題に入ろう。ECHONET Liteの通知パケットを受信するには、ECHONET Liteのマルチキャストグループにジョインしてパケットをリッスンするだけだ。

 では、実際の機器を使って試してみよう。今回は、ECHONET Lite製品としてはやや変わり種ではあるが、アイホン社のテレビドアホン「WP-24」シリーズを紹介する。

アイホンの「WP-24」
アイホンの「WP-24」
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