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 ビーコンといえばBluetooth Low Energy(以下BLE)でアドバタイジング・パケットをブロードキャストするデバイスのことだが、中には温湿度センサー内蔵の製品、スマートフォンを経由してクラウドでデバイス管理が行える製品などもある。今回はその中でも筆者にとって目新しく変わり種といってもよい製品を紹介しよう。

 芳和システムデザインが製造販売する「BLEAD-SL (ブリード エスエル)」という製品だ。この製品はなんとブザーとLEDが内蔵されている。LEDが内蔵されたBLEビーコン製品はいくつか存在するが、ブザーが内蔵された製品は、少なくとも国内で正規に販売されている製品としては珍しいといえるだろう。

BLEAD-SL
BLEAD-SL
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 単にアドバタイジング・パケットを受信するだけではなく、遠隔からブザーを鳴らすことができるとなるとエンジニア心をくすぐる。3個セットでオンライン販売しているので、誰でも購入可能だ。

 この製品の用途は倉庫でのピッキング作業を想像してもらうと分かりやすいだろう。たとえば棚ごとにBLEAD-SLを置いておき、スマートフォンから番号を指定して、どの棚に必要な物品があるのかを音と光で知らせてくれる。

 実際にどんな感じにブザーが鳴るのかについては、筆者がYouTubeに動画をアップしたので、それをご覧いただきたい(リンクは本記事の最後に掲示)。

 さて、問題はブザーを鳴らす方法が公開されているかだ。実は、芳和システムデザインの公式ブログで「WindowsでもBLEを扱うことは可能か?」というタイトルの記事が公開されている。実は、ここで公開されているサンプルコードを見れば、必要な情報はほとんど揃う。

 今回は、そのブログ記事から得られる情報を基に、BLEAD-SLのブザーを鳴らしてみたい。実際に何かしらの言語でプログラムを組んで紹介してもよいのだが、今回はあえてLinuxでBluetooth関連のコマンドを駆使してBLEデバイスを発見する方法とコマンドを送信する方法を紹介しよう。実際に筆者がBLEデバイスの挙動を調べる際によく使う方法なので、もし皆さんがBLEデバイスを扱うことになった際に参考になれば幸いだ。