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 IoTの普及に伴い、BLE(Bluetooth Low Energy)方式のセンサー製品が数多く販売されている。実際に仕事で導入したことがある読者もいるだろう。BLE方式のセンサーの多くは電池による給電なのだが、運用上、最も悩ましいのが電池交換ではないだろうか。製品や設定に依存するものの、おおむね半年程度で電池交換が必要になるはずだ。

 このような課題がある中、2021年、リコーが「RICOH EH 環境センサーD201」を発表した。当時より筆者は注目していた製品だったのだが、やっと該当製品を手に入れることができたので紹介しよう。

RICOH EH 環境センサーD201本体
RICOH EH 環境センサーD201本体
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RICOH EH 環境センサーD201の概要

 環境センサーD201は、リコーが開発した固体型色素増感太陽電池を搭載した環境センサーだ。この太陽電池の特徴は、発電性能が高い点だ。比較的暗い場所でも問題なく動作する。写真を見てお分かりの通り、この製品のサイズは比較的小さい。スペックを見ると43ミリ×41ミリ×14ミリとのことだ。この程度の大きさで十分な電力を確保できるということだ。そして光がない夜も継続して計測できる点はうれしい。これに関しての詳細は後述する。

 計測可能な環境データは、温度、湿度、照度、気圧の4つだ。マイナス-30度C~60度Cの温度環境で動作する。極寒の地域、冷凍庫といった過酷な温度環境下でも使えるということだ。これだけの高性能なセンサーを電池交換なしに運用できるのは、注目に値するのではないだろうか。

 環境センサーD201はチップワンストップで販売されている。2022年6月現在、D201は1個1万9450円だ。5個まとめて購入するなら1個当たり1万7530円である。なおD202という製品もあるが、これは防水防じんモデルだ。もし水滴がつく、ちりが多い、といった環境下で使う場合は、D202を選ぶとよいだろう。

 環境センサーD201の裏面にはSET、OFF、ONを切り替えるスイッチがある。このスイッチをONの状態にすると、環境センサーによる計測が開始され、BLEのアドバタイジングパケットが定期的に送出される。

環境センサーD201の裏面
環境センサーD201の裏面
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