全2643文字
PR

 スマートホームハブという商品カテゴリーを聞いたことはあるだろうか。名前から想像できる通り、多種多様な接続方式を持つ家電やセンサーなどのデバイスへのアクセスを中継する機器のことだ。

 日本ではあまりなじみがないカテゴリーではあるが、欧米ではスマートホームの文脈では欠かせない製品となっている。欧米で有名なスマートホームハブ製品といえば、SmartThings、wink、Hubitatあたりだろうか。

 これら製品は無線方式にZigbeeやZ-Waveをサポートしている点が特徴だ。日本ではZigbeeやZ-Waveはあまり普及していないが、欧米ではスマートホームの技術要素としては欠かせないものとなっている(SmartThingsはハブの開発・販売から撤退し、現在はAeotec社からSmartThings対応のハブが販売されている)。

 一方でDIYが盛んな欧米らしく、当然、オープンソースのスマートホームハブのソフトウエアが存在する。ハードウエアはRaspberry Piなどを使う。その中で有名なものといえば、Home Assistant、openHAB、FHEMだろう。前置きが長くなってしまったが、今回はHome Assistantを紹介しよう。

Raspberry Piにセットアップ

 Home Assistantは、4つのハードウエアをサポートしている。シングルボードコンピューターとしてはRaspberry Pi、ODROID、ASUS Tinker Boardをサポートし、そのほかIntel NUCもサポートしている。これらのハードウエアに対してはLinuxベースのOSイメージが配布されており、OSごとインストールする。

 OSイメージをダウンロードしたら、balenaEtcherを使ってSDカードにOSをインストールする。そしてRaspberry Piを起動し、しばらくしてから、次のURLにブラウザーでアクセスする。

http://homeassistant.local:8123/

 あとは画面に従って設定を進めるだけだ。ポイントだけかいつまんで設定内容を紹介しよう。

 Home Assistantを設置する家の位置を、地図を使って登録する。高度も登録する点が興味深い。恐らく、日の出と日の入りの時刻を特定するために必要なのだろう。

初期セットアップ(位置情報の登録)
初期セットアップ(位置情報の登録)
[画像のクリックで拡大表示]

 セットアップの最後に、すでに発見済みのデバイスが列挙される。ただし列挙されただけで、登録されたわけではない。

初期セットアップ(発見済みデバイス)
初期セットアップ(発見済みデバイス)
[画像のクリックで拡大表示]

 セットアップが終わると、ダッシュボードが表示される。この時点では何もデバイスが登録されていないため、寂しい状態だ。

初期セットアップ直後のダッシュボード
初期セットアップ直後のダッシュボード
[画像のクリックで拡大表示]