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 IoTの普及に伴いBLE(Bluetooth Low Energy)センサー製品が数えきれないほど販売されてる。しかし、メーカーよってBLEプロファイルがバラバラだ。さらに、同じメーカーでも製品が異なればプロファイルが異なる場合もある。

 この状況は、これらセンサーの情報を収集するアプリケーションを開発するエンジニアにとって非常に煩わしい。また、一般消費者向け製品の場合、BLEプロファイル情報が一般公開されていないことが多く、そもそも自由にセンサー計測値を取得することができない。

 このような状況の中、NTTドコモが中心となりProject Linkingと呼ばれるプロジェクトが設立され、BLEプロファイルの標準化やLinking対応デバイスの普及活動を行っている。

 今回は、このLinkingプロファイルの概要、Linking対応デバイスの特徴、そして、比較的新しく販売された製品のいくつかを紹介しよう。

Linking対応の製品の特徴

 筆者は趣味と仕事を兼ねて、センサーを含むIoTデバイスをコレクションしているが、実はLinking対応製品をすべて持っている。2021年6月現在で開発用デバイスも含めて17種の製品が販売されている。

Linking対応の全製品
Linking対応の全製品
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 Linking対応製品のほとんどは、Linking Projectの一員であるBraveridge社の製品だ。Braveridge社の製品はネーミングが面白い。例えば、LEDなら「Tomoru」、ボタンデバイスなら「Pochiru」といった具合だ。

 最大の特徴はとにかく安価な点だろう。例えば、前述の「Pochiru」は1089円(税込み)、照度センサー内蔵の「Sizuku Lux」は1324円(税込み)、温度・湿度・気圧センサー内蔵の「Sizuku THA」は2343円(税込み)だ。

 Linking Projectのホームページに記載された情報やコンセプト紹介動画を見る限り、主に一般家庭での利用を想定しているようだ。とはいえ、BLE対応のセンサー製品が数千円で購入できるのはありがたい。

 家庭向けデバイスが多い中、ここ近年は明らかに業務用途を意識した製品が登場している。また、Braveridge社以外のメーカー製品も登場している。今回の記事では主にこれらデバイスを紹介する。