キーボードのキースイッチには、メンブレン方式、メカニカル方式、静電容量無接点方式などがある。ここ数年、光学式スイッチを採用した光学式キーボードと呼ばれる製品が増えてきた。特徴は耐久性の高さや反応の速さで、ほとんどはゲーミングキーボードだが、ビジネス用途にも向きそうだ。ドイツ発のゲーミングデバイスブランド、「ROCCAT(ロキャット)」の光学式キーボード「Vulcan II Mini」(日本語配列)を仕事で試してみた。
光学式のキースイッチとは、光の遮断を検知してオン・オフを行うスイッチだ。金属パーツが触れたり離れたりすることでオン・オフを行うメカニカル方式のスイッチと比べて、物理的な接触がないので耐久性が高い。光をトリガーにしているので、電気信号をトリガーにしているスイッチに比べて入力したときの反応も速い。Vulcan II Miniの場合、赤外線を利用した光学式スイッチを搭載している。
試したのはVulcan II Miniの日本語配列版で、テンキーのない69キーのコンパクトなキーボードだ。コンパクトながらカーソルキーや半角・全角の切り替えキーなどを備える。キースイッチが取り付けられているプレート部分はアルミ製で、キーキャップは薄く、キースイッチが横から見えるデザインだ。PCとの接続はUSB Type-Cで、接続ケーブルが付属する。ゲーミングキーボードらしくカラフルに光るイルミネーション機能や、キーの割り当て変更などができるカスタマイズ機能を備える。色はホワイトで、実勢価格は2万870円(税込み、以下同)となっている。