カシオ計算機が2021年3月に発売したビジネス向けモバイルプロジェクター「FORESIGHT VIEW CX-F1」は、A5サイズで約1.1キログラムと小型軽量で持ち運びやすいことと、2000ルーメンの明るさにより照明がついた室内でも見やすいことが特徴だ。レーザーとLED光源を組み合わせてDLPチップで投映する仕組みで、解像度はWXGA(1280×800ドット)となっている。
PCなどとはHDMIで接続する他、無線LANを使ったワイヤレス接続も可能。起動が素早くすぐ利用でき、スピーカー内蔵、オプションの外付けバッテリーにより電源のない場所でも使えるなど、使い勝手に優れる。
社内で持ち運んでちょっとしたスペースでのミーティングで使う、会議でメインのプロジェクターと並べてサブスクリーンとして使う、コワーキングスペースに持ち込んでミーティングに使うなど、持ち運びやすさと明るさを生かしてビジネスに役立てられる。カラーバリエーションは2色で、実勢価格は19万5800円前後(税込み)となっている。
手にしてみると、片手で楽に持てるほど小型軽量だ。平面サイズは幅215ミリ×152ミリほどで、14型クラスのモバイルノートの約半分の大きさ。厚みは43ミリで、薄めのビジネスバッグにも収まる。箱形のシンプルなデザインでカジュアルな雰囲気だ。
重さは約1.1キログラム。モバイルプロジェクターは明るさ1000ルーメンの製品で1キログラムを超えるものがほとんどなので、明るさ2000ルーメンで1.1キログラムというのはかなり軽いと言える。電源はACアダプターで、ACアダプターと電源ケーブルは編集部での実測で合計541グラム。それを含めた重さは約1.64キログラムになる。ビジネスリュックに重さ1.4キログラムほどのノートPCといっしょに入れて、自宅と編集部のあるオフィスの間で何度も往復してみたが、持ち運びはさほど苦にならなかった。プロジェクターを持ち歩くことが多い人に向いているだろう。
ACアダプターを使わずにバッテリー駆動も可能だ。オプションのバッテリー「YA-B10」を使うことで、約1.6〜3.1時間駆動できる。短時間のミーティングなら問題なさそうだ。