ソニーの「WF-1000XM4」は、強力なノイズキャンセリング機能や高い音質などが特徴の完全ワイヤレスイヤホンだ。通話やビデオ会議に使うマイク性能も従来モデルのWF-1000XM3から大きく進化している。音楽鑑賞と仕事の両面で威力を発揮する。
WF-1000XM4は丸くコンパクトな形で、装着しても耳からはみ出しにくく、装着感は良好だ。重さは片側約7.3グラムで、ノイズキャンセリング対応イヤホンとしては軽め。IPX4相当の防滴性能を備えるので、雨や汗でぬれそうな場面でも安心して利用できる。本体のバッテリー駆動時間(連続音声再生時間)はノイズキャンセリング機能をオンにした状態で8時間、オフにした状態で12時間と、完全ワイヤレスイヤホンとしてはかなりの長さだ。実勢価格は3万3000円前後(税込み)となっている。
ノイズキャンセリング機能は、イヤホン内外のノイズと逆位相の波形を生成して打ち消す仕組み。従来モデルより性能が引き上げられていて、装着して機能をオンにすると、周囲の騒音が遠のくように非常に静かになる。地下鉄車内などの騒音が大きい環境でも小さい音量で音楽を聞けるため、大音量で聞き続けて耳を痛めるのを防ぐのにも役立つ。音楽鑑賞はもちろん、集中して仕事をしたいときに耳栓のように使えて便利だ。
音質は、低音から高音までバランスよく整った聞きやすい万人向けの音だ。痩せて聞こえる部分やこもって聞こえる部分はなく、ボーカルや楽器の細かいニュアンスもしっかり聞きとれる。ソニーが開発した高音質な音声圧縮コーデック「LDAC(エルダック)」にも対応している。