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 キングジムの「ポメラ」シリーズは、小型軽量で運びやすいボディーに打ちやすいキーボードを搭載し、テキスト入力に特化したデバイスだ。横書きや縦書きだけでなく、原稿用紙スタイル、アウトラインなど様々なテキスト入力モードを備え、モノクロディスプレーで素早く起動することから、文章作成を仕事や趣味とする人から支持されてきた。

キングジムのデジタルメモ「ポメラ DM250」。ダークグレーと限定のホワイトモデルがあるが、ホワイトモデルは予約開始してすぐに完売した
キングジムのデジタルメモ「ポメラ DM250」。ダークグレーと限定のホワイトモデルがあるが、ホワイトモデルは予約開始してすぐに完売した
(撮影:スタジオキャスパー、以下同じ)
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 PCに向かって作業をしているとメールやSNSなどの着信に集中力をそがれがちだ。ポメラシリーズはインターネットに接続してWebを閲覧するような機能を搭載しないため、そうしたことがない。自宅、オフィス、カフェなどに持ち運んで、文章を作成に集中したい人に向いている。2022年7月29日発売の「ポメラ DM250」(以下、DM250)はその最新モデル。従来モデルの良さはそのままに、キーボード、バッテリー、日本語入力ソフトなどが強化されている。直販価格は6万280円(税込み)だ。

 特徴は、まず小型軽量であること。重さ約620グラム、厚みは18ミリだ。閉じると平たく丸みを帯びた板状になり、大きく飛び出る部分がないため、バックパックやビジネスバッグの隙間に無理なく入れられる。バッテリー駆動時間も長い。充電式で、駆動時間は約24時間。充電やPCとの接続に使う端子はUSB Type-Cで、USBケーブル(Type-A/Type-C)とACアダプターが付属する。USB端子の横には充電確認用LEDがあり、バッテリー残量を確認できる。

重さは620グラム。従来モデルよりやや重くなったが、片手で楽に持てる軽さだ
重さは620グラム。従来モデルよりやや重くなったが、片手で楽に持てる軽さだ
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USBケーブルとACアダプターが付属する
USBケーブルとACアダプターが付属する
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視認性と静音性向上で、打ちやすくなったキーボード

 キーピッチは従来モデルと同じ横17ミリ、縦15.5ミリで、10型クラスのモバイルノートPCのキーボードに近い感覚だ。多くのノートPCで採用されている19ミリピッチのキーボードに比べてやや狭いが、しばらく入力しているとすぐに慣れた。キータッチもモバイルノートPCのキーボードに近い。ボディーの剛性が高く、入力時のたわみが少ないため、長時間入力しても疲れにくい。

視認性が高くなり、打ち間違いにくくなったキーボード。静音性も高くなり、静かな場所で使いやすくなった
視認性が高くなり、打ち間違いにくくなったキーボード。静音性も高くなり、静かな場所で使いやすくなった
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キーピッチは17ミリ。19ミリピッチのキーボードを使っている人なら、しばらく入力しているうちに慣れるサイズだ
キーピッチは17ミリ。19ミリピッチのキーボードを使っている人なら、しばらく入力しているうちに慣れるサイズだ
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 ディスプレーは最大160度開く。ボディーの下に回り込むように開いてキーボード面に傾斜が付き、入力しやすくなる。従来モデルからの変化は、視認性を高めて打ちやすくしたこと。キートップの色は黒で、ボディー色のダークグレーとコントラストがついているため、キーとボディーを見分けやすい。ローマ字入力で重要な英字がキートップの中央に配置されていて、キーの打ち間違いを減らせるようになっている。