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 富士通クライアントコンピューティングの「QUADERNO(クアデルノ)」は、紙のような書き味で手書き入力できる電子ペーパーだ。PCやスマホとデータをやりとりできる。例えばノートのように自分のアイデアを自由に描きこんで整理したり、企画書を書いたり、デザインのラフスケッチをしたり、書類を読み込んで書き加えてPCに戻したり、スケジュール帳やメモ帳として使ったりとビジネスに活用できる。

富士通クライアントコンピューティングの電子ペーパー「QUADERNO(クアデルノ)」。A4サイズとA5サイズの2モデルがある
富士通クライアントコンピューティングの電子ペーパー「QUADERNO(クアデルノ)」。A4サイズとA5サイズの2モデルがある
(撮影:スタジオキャスパー、以下同じ)
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 外観は液晶ディスプレーを使ったタブレットに似ているが、E Inkディスプレーの採用により薄型軽量で持ち運びやすいことや、バッテリー駆動時間が長いことなどが特徴だ。2021年7月に第2世代の製品が発売され、従来モデルより処理性能が向上した他、見やすさや書き味の滑らかさが向上している。A4サイズとA5サイズの2モデルがあり、実勢価格はA4モデルが6万9800円前後、A5モデルが4万9800円前後だ(いずれも税込み)。

E Inkディスプレーを搭載。モノクロ表示で、紙に印刷したようにクッキリとしたコントラストで表示できる
E Inkディスプレーを搭載。モノクロ表示で、紙に印刷したようにクッキリとしたコントラストで表示できる
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左からA4モデル、A5モデル、大学ノート(およそB5サイズ)を並べてみた。A4モデルはかなりの大きさだ
左からA4モデル、A5モデル、大学ノート(およそB5サイズ)を並べてみた。A4モデルはかなりの大きさだ
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 手にしてまず感じるのは、薄くて軽いこと。重さは13.3型E Inkディスプレーを搭載するA4モデルで約368グラム、10.3型のA5モデルで約261グラムだ。例えばアップルのiPad Pro 12.9型モデルはWi-Fiモデルで682グラムなので、A4モデルは半分程度の重さということになる。厚みはA4モデルで約5.7ミリ、A5モデルで約5.9ミリだ。これぐらい薄型軽量だと片手で支えて長時間入力しても腕が疲れにくいし、書類やノートPCと重ねてビジネスバッグに入れて楽に持ち運べる。ただし端を持つとたわむので、持ち運び時には折り曲げてしまわないように注意したい。

薄く軽い。片手で抱えて手書き入力するのが楽にできる
薄く軽い。片手で抱えて手書き入力するのが楽にできる
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縦向きでも横向きでも利用できるので、縦長の書類のときは縦向きに、横長の書類のときは横向きにすると使いやすい
縦向きでも横向きでも利用できるので、縦長の書類のときは縦向きに、横長の書類のときは横向きにすると使いやすい
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