ソニーの「SRS-NB10」は、首にかけて使うBluetooth接続のワイヤレススピーカーだ。ネックバンドスピーカーやネックスピーカーと呼ばれるジャンルの製品で、スマートフォン、PC、テレビなどの音声を耳元で鳴らしてくれる。
イヤホンやヘッドホンのように耳を塞がないので、使用中に家族の会話や来客のインターホンを聞き取れる。さらに、耳が蒸れるなどの負担がなく、テレビなどから少し離れた場所で作業や家事をしながら音声を聞けるというメリットがある。
テレワークでも便利に使える。ビデオ会議やスマホの通話で装着者の声を明瞭に拾うために2つのマイクを備え、マイクのミュートボタンも備える。軽いので仕事をしながら長時間身に着けていても疲れにくい。バッテリー駆動時間は約20時間で、IPX4の防滴に対応する。本体色はチャコールグレーとホワイトの2色で、実勢価格は1万5400円前後(税込み)だ。
SRS-NB10は、左右のスピーカーユニットを柔軟性のある樹脂のバンドでつないだ構造で、左右に広げて首にかける。緩やかに湾曲した形で、肩から胸にかけて自然にフィットし、装着感は良好だ。約113グラムと軽いので、首にかけてしばらくすると身に着けていることを忘れそうになる。これならテレワークで長時間装着してもあまりストレスを感じることなく使えそうだ。
ネックスピーカーに共通する、耳を塞がないスタイルも快適だ。テレワークで長時間イヤホンやヘッドホンを装着していると、汗をかいて耳が蒸れたり、耳の穴が痛くなったり、バンドで締め付けることで頭が痛くなってきたりすることがある。ネックスピーカーではそうしたことがない。髪形が崩れることがないのも大きなメリットだ。
一般にネックスピーカーは操作する手元が見えにくいため、誤操作しがちだ。SRS-NB10では左側ユニットの側面にボリュームと再生・停止ボタン、右側ユニットの側面にマイクミュートと電源ボタンがある。それぞれ凹凸が付いて指先で判別しやすくなっており、誤操作しにくいように感じた。