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 ミーティングや会議の内容を記録するために、ICレコーダーやスマートフォンのレコーダーアプリで録音する機会は多い。面倒なのはその後の文字起こしだ。録音をこまごまと聞き返しながらパソコンに向かって手入力するのは時間がかかる。この手間を省いて効率化できるデバイスがいくつかある。ソースネクストの「AutoMemo(オートメモ) S」もその1つだ。

録音データをクラウドに保存し、テキスト化できるレコーダー、ソースネクストの「オートメモ S」
録音データをクラウドに保存し、テキスト化できるレコーダー、ソースネクストの「オートメモ S」
(撮影:スタジオキャスパー、以下同じ)
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 オートメモ Sは、タッチ操作に対応した2.83型ディスプレーを搭載する名刺サイズのレコーダー。録音用マイクとスピーカーを内蔵し、操作ボタンは電源ボタンと録音操作用のタッチボタンだけというシンプルな製品だ。2022年1月21日発売予定で、直販価格は2万4800円(税込み、以下同じ)となっている。

 テキスト化は日本語の他、英語、中国語など計72言語に対応する。テキスト化の利用料金は毎月録音データ1時間分まで無料で、それ以上は有料になる。月額980円で30時間分をテキスト化できるサブスクリプション型の「プレミアム」プラン、1480円で10時間分をテキスト化できる「10時間チャージ」がある。

名刺サイズで重さは約88グラムと小型軽量だ。使用するにはWi-Fi環境と、クラウドサービスへのログインアカウントの設定が必要だ
名刺サイズで重さは約88グラムと小型軽量だ。使用するにはWi-Fi環境と、クラウドサービスへのログインアカウントの設定が必要だ
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充電用端子はUSB Type-C。マイクとスピーカーは内蔵しているが、音声入力端子とイヤホン用の音声出力端子も備える
充電用端子はUSB Type-C。マイクとスピーカーは内蔵しているが、音声入力端子とイヤホン用の音声出力端子も備える
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 オートメモ Sの基本的な使い方は至ってシンプルで、タッチボタンをタップして録音を開始・停止するだけだ。録音したデータはWi-Fiに接続したときに自動的にクラウドに保存され、そこでテキスト化される。そのテキストデータをパソコンに取り込み、テキストエディターやワープロソフトで正しくテキスト化できていない部分を修正して編集すれば、ミーティング内容をまとめたり議事録を作成したりできるわけだ。テキスト化されたデータを元にすることで、全くゼロの状態から文字起こしをするより効率的に作業できる。

上部にマイクを備える
上部にマイクを備える
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ディスプレーの下にあるタッチボタンをタップすると、録音を開始・停止できる。録音中はボタンが光る
ディスプレーの下にあるタッチボタンをタップすると、録音を開始・停止できる。録音中はボタンが光る
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