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 コロナ禍の影響で働き方は大きく変化した。テレワークに親和性の高いIT関連の仕事はそれが顕著だ。ある大手ベンダーなどは社員の90%以上が在宅勤務になったが業績絶好調だそうだ。

 こうした変化はコロナ禍が終息したとしても元に戻ることはなく、新たな働き方として定着し、さらに変化していくのではないかと言われる。距離の壁がなくなり、移動時間や移動に伴うコストやオフィス賃料も大きく節約できるテレワークのメリットは大きい。

 しかし、良いことばかりではないのが物事の常であり、当然のことながらデメリットもいくつかある。その1つはチームビルディングが難しくなることだ。特にシステム開発におけるユーザーとベンダーによるチームビルディングはなかなか大変である。

 そもそもシステム開発の多くはユーザーとベンダーという異なる会社の人間が協力して働く。会社が異なれば当然のことながら企業文化や風土は異なる。ましてや、パートナーであると同時に商売相手という、あるときは利害が一致し、またあるときは相反する立場である。その異なる立場の人間同士が良好な関係を保つには、適切なコミュニケーションが必須である。

 コミュニケーションは大別して、会議や交渉といった場でのフォーマルコミュニケーションと、飲み会や雑談のようなインフォーマルコミュニケーションの2つがある。開発プロジェクトのメインはもちろんフォーマルなコミュニケーションだが、インフォーマルコミュニケーションはチームビルディングにおいて潤滑油のような役割を果たし、重要であることは誰もが知るところであろう。

 ところがオンライン会議ではこのインフォーマルコミュニケーションがなかなか取りにくい。最近では引き合いから商談、提案から契約に至るまですべてオンラインで行い、一度もリアルで対面することなく開発キックオフといったことも珍しくない。だから、なかなか関係性が深まらないままプロジェクトが進行していく。