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 オプテージが運営するMVNO(仮想移動体通信事業者)サービス「mineo」では、スマートフォンの新料金プラン「マイそく」の提供を2022年3月7日に開始した。MVNOとしては珍しいデータ通信使い放題で音声通話付きのプランで、最大速度1.5Mbpsなら月額990円(税込み、以下同じ)、3Mbpsなら月額2200円。

 高速通信が当たり前の時代に1.5Mbpsや3Mbpsはかなり遅い印象だ。マイそくはスマホをどんな使い方をしている人に向いているのか、競合するプランはあるのか、調べてみた。

スマホプラン「マイそく」は2022年2月25日にオンラインで発表された
スマホプラン「マイそく」は2022年2月25日にオンラインで発表された
(出所:オプテージ、以下同じ)
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昼時は「ほぼ使えない」

 マイそくは、最大通信速度が1.5Mbpsの「スタンダード」か、3Mbpsの「プレミアム」を選んで利用する。データ使い放題といっても、月曜から金曜までの正午から午後1時までの1時間と、3日間で10GB以上利用した場合は、最大32kbpsに速度を制限される。32kbpsではせいぜいテキストのメッセージを送受信できる程度で、実質的には“ほぼ使えない”と考えるべきだろう。

マイそくの概要
マイそくの概要
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 まず1.5Mbpsの通信で不便は生じないのか。オプテージは1.5Mbpsでもほとんどのスマホニーズは満たせるとし、動画視聴を楽しんだり、安心してWeb会議に使ったりしたい人には3Mbpsを利用してほしいとしている。

ユーザーを対象に行ったアンケート調査。1.5Mbpsの速度でもサービスを利用できるという声が多い
ユーザーを対象に行ったアンケート調査。1.5Mbpsの速度でもサービスを利用できるという声が多い
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 1.5Mbpsでほとんどのサービスが使えるとしても、使えないもしくは利用に支障を来すサービスがあれば選択しにくい。加えて昼時の1時間が32kbpsになって音声通話以外は使いものにならなくなる。どういった人をターゲットにしたサービスなのか。オプテージの広報担当者に尋ねてみると、「平日の昼間はスマホを利用していないかWi-Fi環境を利用している人、あるいはスマホの利用を控えることでスマホ料金を節約したい人をターゲットにしている」と回答があった。

 なお、通信速度の制限を解除するオプションが用意されている。オプションの利用中には通信速度の制限がかからない。速度制限がかかる昼時の1時間や、3日間で10GBを超えたときの制限も解除される。料金は24時間で330円。