NTTドコモが2022年3月23日、スマートフォンのオンライン専用プラン「ahamo(アハモ)」の新しいサービスとして「ahamo大盛り」を発表した。6月に提供開始予定。通常のahamoは月額2970円(税込み、以下同じ)で月に20GBまでの高速データ通信を使える。ここに月額1980円の「大盛りオプション」を付けたahamo大盛り(月額合計4950円)は80GBが追加されて、月に100GBまで使える。
ドコモは月額7315円でデータ使い放題のプラン「5Gギガホ プレミア」を提供している。ahamoで契約データ容量を超えて高速で通信するには、1GB当たり550円かかる。これまでのahamoで月に30GBの高速データ通信を利用すれば月額8000円を超えてしまう。このため、月に20GBを大きく超えるようなドコモユーザーは、ahamoではなく5Gギガホ プレミアを契約していただろう。
ところが、ahamo大盛りの登場で状況が変わった。100GB以下の通信で5Gギガホ プレミアを契約していたユーザーにとって、ahamo大盛りが有力な選択肢になったわけだ。ahamoには標準で通話の定額プランが付いている。一方で、5Gギガホ プレミアには多くの割引サービスを適用できる。では、どういった使い方の5Gギガホ プレミア契約者なら、ahamo大盛りに乗り換えるべきか。両プランを細かく比較してみた。
割引を最大限適用ならプレミアのほうが安い
ahamo大盛りと5Gギガホ プレミアを比べると、割引サービスや国内通話の定額プラン、海外ローミングに違いがあることが分かる。
ahamo大盛り | 5Gギガホ プレミア | ||
---|---|---|---|
基本料金 | 4950円 (2970円+大盛りオプション1980円) |
7315円 → 4928円 (割引を最大限適用) |
|
データ容量 | 100GB (超過後は1GB当たり550円) |
無制限 | |
割引サービス | みんなドコモ割 | × | -1100円(3回線以上)、 -550円(2回線) |
ドコモ光セット割 | × | -1100円 | dカードお支払割 | × (dカード払いで月に1GB追加、 dカードGOLD払いなら月に5GBを追加) |
-187円 |
国内通話の定額プラン | 5分以内 | ○ | +770円 | かけ放題 | +1100円 | +1870円 |
国内通話料 | 22円/30秒 | 22円/30秒 | |
テザリング | 無料 | 無料 | |
海外ローミング | 20GB (超過すると追加料金が必要) |
追加料金が必要 |
5Gギガホ プレミアには、割引サービスとして家族でドコモを複数回線使っているときに適用できる「みんなドコモ割」(550円もしくは1100円の割引)、インターネットサービス「ドコモ光」に契約していれば家族全員に適用できる「ドコモ光セット割」(1100円の割引)、料金をドコモのクレジットカード「dカード」で支払ったときに適用できる「dカードお支払割」(187円の割引)がある。すべての割引を最大限適用できたときは月額4928円になる。わずかだが、ahamo大盛りより安い。