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 日本で5Gが開始されて半年、現在も対応エリアは限定的と言わざるを得ない。一方でNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの端末ラインアップは5Gにシフトしつつある。3社は4Gスマホの新機種を減らしており、KDDIは2020年9月25日に開催した発表会で「今後のスマホはすべて5G対応」と明言した。

 では、いまスマホを機種変更するとしたら、5Gスマホと4Gスマホのどちらを選んだほうがお得なのだろうか?

 これを探るべく、2020年1月以降に発売されたスマホの価格を調べてみた。なお本記事に記載する端末価格は、機種変更時の税込み価格である(ドコモの5Gスマホは、4Gからの契約変更時の価格を用いた)。料金プランの価格など、税別価格を表記する場合は(税別)と明記した。

基本的に高いのは5Gスマホ

 スマホの端末価格は、ほぼ性能に比例すると考えていいだろう。5Gスマホは、5G向けのアンテナを内蔵し、5Gに対応した新しいチップセットを搭載している。4Gスマホよりも高速に通信できることはもちろん、その利点を生かすべく大画面のディスプレーを搭載し、4Gスマホよりも余裕があるメモリーやバッテリーを備えている機種が多い。よって、端末価格も必然的に高くなる。

 例えば、NTTドコモがこれまでに発売した5Gスマホは全6機種。最も高い「Xperia 1 II(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)」は11万8052円。36回の分割払いで購入し、2年間使ってからスマホを返却すると最大12回分の支払いが不要になる「スマホおかえしプログラム」を利用した場合でも、実質負担金は7万8704円になる。

 逆に最も安いのは「Galaxy S20 5G(韓国Samsung Electronics製)」で8万9760円。「スマホおかえしプログラム」利用時は5万9844円となる。ちなみに6機種の平均は10万8057円で、「スマホおかえしプログラム」利用時は7万2041円だ。

ドコモが5Gスマホの第1弾として発売した機種は、すべてハイエンドモデルだった
ドコモが5Gスマホの第1弾として発売した機種は、すべてハイエンドモデルだった
(撮影:村元正剛)
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 一方、ドコモが2020年に発売した4Gスマホは全7機種で、最も高い「AQUOS zero2(シャープ製)」が5万7024円で、最も安い「arrows Be4(富士通コネクテッドテクノロジーズ製)」は2万3760円だ。7機種の平均(米Apple製のiPhone SEは64Gバイトモデルの価格で計算)は4万7407円で、5Gスマホよりも圧倒的に安い。

 なお、7機種のうち「スマホおかえしプログラム」に対応するのはAQUOS zero2とiPhone SE(第2世代)のみで、ほかの5機種は対応していない。そもそもの価格が安く、キャンペーンなどで2万円を上限に認められている割引が適用されると、さらに安く買える可能性もある。

 2020年のドコモスマホは「ハイスペックで高価格の5Gスマホ」と「スペックがやや低めかやや古めだが、とにかく安い4Gスマホ」の2極化が進んでいる。まずは、そんな現況を知っておくべきだろう。