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 米Apple(アップル)の「iPhone 14」シリーズが2022年9月16日に発売となった。日本では例年であれば、ベーシックなモデルが売れる傾向にあった。だが2022年は、上位機種「iPhone 14 Pro」が人気を集めているようだ。新しいチップを搭載してカメラ性能を強化するなど、ベーシックモデルの「iPhone 14」よりも進化が目立っているからだろう。

2022年モデルでは「iPhone 14 Pro」シリーズが人気
2022年モデルでは「iPhone 14 Pro」シリーズが人気
(出所:米Apple)
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 ただしiPhone 14 Proは高価だ。アップルストアの価格を確認すると最も安い128GBモデルでも14万9800円(税込み、以下同)となっている。

 iPhone 14シリーズはアップルがSIMフリーモデルを直接販売するほか、NTTドコモ、au(KDDI、沖縄セルラー電話)、ソフトバンク、楽天モバイルが取り扱っている。キャリア各社が販売するモデルは、利用者が自社サービスを使いやすいように最適化しているものの、性能はアップルの直販モデルと同じ。SIMロックもかけていない。

 また、キャリア各社は独自の端末購入サポートプログラムを提供している。これらのプログラムを利用すれば、iPhone 14 Proを割安に入手できないだろうか。各社のオンラインショップでの価格を調べた。

端末価格はアップル直販が最も安価

 まず特別な割引がない状況での端末価格を比べてみよう。同一キャリアで機種変更するときや、回線契約なしでキャリア版を購入するときがこの価格となる。

機種変更時などの販売価格
機種変更時などの販売価格
(出所:各社のWebサイトの情報を基に筆者作成)
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 4キャリアでは楽天モバイルが安い。128GBモデルは16万4800円。容量が多いモデルほど他社との差額が大きくなり、1TBモデル(24万7800円)は、au(27万5415円)より2万7615円も安い。

 ただし、アップルストアのSIMフリーモデルは楽天モバイル以上に安価に設定している。例えば128GBモデルは、楽天モバイルより1万5000円安い14万9800円で購入できる。キャリア各社の特典などを考慮せず価格を重視するなら、アップルストアでSIMフリーモデルを購入するのが得策だ。また、端末を割安に入手できる特典などがないキャリア各社の格安プランや、MVNO(仮想移動体通信事業者)の格安SIMを使う場合もアップル直販モデルをお勧めしたい。

 大手キャリアの回線を契約している場合、契約したキャリアのiPhoneを購入したほうが使い勝手がよいと思うかもしれない。実際にはSIMフリーモデルを使ってもさほど不便はない。

 筆者はアップルストアで購入したSIMフリーのiPhone 14 Proに、ソフトバンクのSIMを挿して使っている。SIMを挿すだけで通話も通信もできる状態になり、ソフトバンクが提供する「一括設定」というプロファイルをインストールすると、キャリアメールも使えるようになった。こうした仕組みはほかのキャリアも同様だ。

SIMフリーのiPhoneにキャリアのプロファイルをインストールするとキャリアの独自サービスを使える
SIMフリーのiPhoneにキャリアのプロファイルをインストールするとキャリアの独自サービスを使える
(出所:著者がスクリーンキャプチャーを取得)
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新規契約やMNPのときは楽天モバイルが狙い目

 続いて、新規契約でiPhone 14 Proを購入する場合の価格を比べてみよう。

 auはオンラインショップで購入した場合、「au Online Shop お得割」によって1万1000円を割り引く。楽天モバイルは、同社のサービスに初めて申し込み、特典対象の製品を購入した利用者に「iPhoneトク得乗り換え」を適用。最大2万4000円相当の楽天ポイント(期間限定)を付与するとしている。

 最大2万4000円相当のポイントの内訳はこうだ。初めての申し込みが3000ポイント。対象製品の購入が1万6000ポイント。一定期間以上の利用を条件にiPhoneを割安に利用できる制度「楽天モバイルiPhoneアップグレードプログラム」の利用で5000ポイントである。表では初めての申し込みの3000ポイントと、対象製品の購入による1万6000ポイントの合計である1万9000ポイントを実質的な割引額として計算した。

新規契約時の販売価格
新規契約時の販売価格
(出所:各社のWebサイトの情報を基に筆者作成)
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 次に、他社からMNP(番号ポータビリティー)で乗り換える場合の価格を比較した。このケースは、4キャリア全てが割引施策を講じている。NTTドコモは「5G WELCOME割」によって2万2000円を、auの「au Online Shop お得割」は新規契約の倍額に相当する2万2000円、ソフトバンクのオンライン限定の「web割」は2万1600円をそれぞれ割り引く。楽天モバイルの「iPhoneトク得乗り換え」は、新規と同様に実質的な割引額を1万9000円として計算した。

他社から乗り換える場合の販売価格
他社から乗り換える場合の販売価格
(出所:各社のWebサイトの情報を基に筆者作成)
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 新規・MNPで購入する場合、128GB、256GBのモデルの価格は楽天モバイルが実質的に最安となる。アップル直販のSIMフリーモデルよりも割安で狙い目といえる。

アップルストアではキャリア版を8800円引きで買える

 実はアップルストアでは、SIMフリーモデルだけでなくキャリア版のiPhoneも取り扱っている。オンラインで予約した後にアップルストアに出向いて受け取り、その場で各社の料金プランの手続きを行う。この方法で購入する場合、アップルストアでのSIMフリーモデルの価格から、さらに8800円を割り引いてもらえる。つまり128GBモデルが14万1000円、256GBが15万6000円、512GBが18万6000円、1TBが21万6000円となる。

アップルストアでキャリア版iPhoneを購入すると8800円分の割引を得られる場合がある
アップルストアでキャリア版iPhoneを購入すると8800円分の割引を得られる場合がある
(出所:米Apple)
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 出向いて受け取る手間はかかるが、SIMフリーモデルよりも安く購入できる。これまで使っていたiPhoneを下取りしてもらうことも可能だ。自宅や職場から、さほど遠くない場所にアップルストアがあれば、この方法での購入を検討すべきだ。

端末購入サポートプログラムを利用した場合の最安キャリアは?

 キャリア各社は、ユーザーが新品のスマートフォンを割安に利用できるプログラムを提供している。端末を分割払いで購入し、一定期間使った後に返却すると、残りの金額の支払いを不要にするといった仕組みだ。ドコモは「いつでもカエドキプログラム」、auは「スマホトクするプログラム」、ソフトバンクは「新トクするサポート」という名称だ。楽天モバイルはiPhoneに限定した、楽天モバイルiPhoneアップグレードプログラムを提供している。