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 NTTドコモが2021年10月21日、「ドコモのエコノミーMVNO」の取り扱いを開始した。ドコモショップでMVNOサービスの申し込みを受け付け、サポートも受けられる。利用料金に応じてdポイントもたまる。

ドコモは「ドコモのエコノミーMVNO」を低廉の小容量プランと位置付けている
ドコモは「ドコモのエコノミーMVNO」を低廉の小容量プランと位置付けている
(出典:NTTドコモ)
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 ドコモはドコモのエコノミーMVNOで、通常プランではカバーしきれない低廉の小容量プランを充当する狙いだ。KDDIには「UQモバイル」、ソフトバンクには「ワイモバイル」という格安ブランドがあり、それらに対抗するためにドコモ回線を使用するMVNOと手を組んだと言ってもいいだろう。

 一方でドコモは、月額2970円(税込み、以下同じ)で20GBまで使える「ahamo」というオンライン専用プランを用意している。また従量制の「ギガライト」など比較的安い料金で利用できる通常プランもある。ドコモのエコノミーMVNOはこれらのプランと比べて、価格的なメリットがあるのか。検証してみた。

データ通信だけで比較すればOCN モバイル ONEは圧倒的に安い

 取り扱うMVNOサービスは当初、NTTコミュニケーションズの「OCN モバイル ONE」のみだったが、12月22日にフリービットのグループ会社であるトーンライフスタイルの「トーンモバイル for docomo」を追加した。まずは、OCN モバイル ONEを見ていこう。

 OCN モバイル ONEはドコモのエコノミーMVNOの開始を機に、月額550円の500MB/月コースを追加した。1カ月当たり最大10分間の無料通話分が含まれ、60歳以上の人が契約した場合は当初1年間は1GBまで使えるというキャンペーンも実施している。

 このほか、10GBまでのプランが用意されている。ドコモショップですべてのプランを申し込める。

OCN モバイル ONEの音声付きプラン
OCN モバイル ONEの音声付きプラン
(出典:NTTコミュニケーションズ)
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 ドコモは3Gのガラケーから機種変更して初めてスマートフォンを使う、小容量の利用者向けの通常プランとして「はじめてスマホプラン」を提供している。これがOCN モバイル ONEの500MB/月コースの対抗となるだろう。このプランを含めて、1カ月に使うデータ容量別にOCN モバイル ONEとドコモの通常プラン、ahamoで最も安くなる料金を比較した。

OCN モバイル ONEとドコモの通常プラン、ahamoの料金比較(標準のまま)
金額はすべて税込み。
プランOCN モバイル ONENTTドコモの通常プランahamo
1カ月に使うデータ量500MBまで550円1980円(はじめてスマホプラン)2970円
1GBまで770円
3GBまで990円4180円(はじめてスマホプラン+2GB)
5GBまで1320円5665円(ギガライト)
10GBまで1760円7205円(ギガホ プレミア)

 はじめてスマホプランは月額1980円で1GBまで使えて、5分までの通話はかけ放題だ。ahamoは月額2970円で20GBまで使えて、5分までの通話はかけ放題。オンライン専用なので、ドコモショップにおけるサポートは有料(3300円)となる。