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DXの現場では相次いで登場する新技術を取り入れつつ、超短期間での開発が求められる。既存のやり方のままではDXの現場の開発力は向上しない。DXの現場を強くし、プロジェクトを成功に導くために必要な5つのチカラを明らかにする。

 これからのシステム開発現場でDX(デジタルトランスフォーメーション)を標榜した案件が増えるのは確実だ。「フロントのサービスだけを開発してもDXは実現できないと気づき始めた企業が、基幹系システムの刷新に乗り出し始めている」。富士通の中村記章エンタープライズMobilityシステム事業本部VPはこう指摘する。

 DX関連のプロジェクトと言えばこれまでは、消費者向けの新サービスや、AI(人工知能)などを利用したサービス開発を指すことが多かった。ところが今やDXは重厚長大な基幹系システムの領域まで広がっている。

 DXの動きが基幹系システムにまで広がることでシステム開発現場の様子も一変する。そして開発現場がより強くなるために必要な力(チカラ)も従来とは大きく異なる。

DXの現場で求められる5つのチカラ
DXの現場で求められる5つのチカラ
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 DXプロジェクトではユーザーのニーズは曖昧なのが基本だ。「ユーザーの求めていることは何か。社会情勢まで踏まえて見極める力が求められている。解決策はシステム化に限らない」。AIや量子コンピューターを使ったシステム構築を手掛けるグルーヴノーツの最首英裕社長はこう指摘する。

 加えてDXプロジェクトには明確な要件定義フェーズはない。ユーザーと話し合いながらシステムの機能を決め、開発していく。プロジェクト期間は長くて半年。AIやクラウドサービスなど相次いで登場する新技術を適切に選び、使いこなすことが当たり前だ。

 プロジェクトの形も変わる。プロジェクトマネジャーを頂点に外部の協力会社までを含めたピラミッド型の組織はDXプロジェクトには不要だ。求められるのは強い得意分野を持ったITエンジニア同士が対等に共創する体制だ。

 以下、DXの開発現場を強くするために必須の5つのチカラを解説していく。

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