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 スズキが2019年12月24日に発表したSUV(多目的スポーツ車)タイプの新型軽自動車「ハスラー」は、改良した先進安全運転支援システム(ADAS)を搭載し、予防安全性能を高めた。同システムの主要機能である自動ブレーキを、夜間の歩行者に対応させた(図1)。

ハスラー
図1 軽SUVの新型「ハスラー」
(撮影:日経クロステック)
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 先代ハスラーは、自動ブレーキ用のセンサーとしてステレオカメラを使っていた。日立オートモティブシステムズの製品である。ただ、先代車のカメラが対応するのは昼間の車両や歩行者までであり、夜間の歩行者には対応していなかった。

 新型車では自動ブレーキを夜間の歩行者に対応させるため、日立オートモティブの新型ステレオカメラを採用した。スズキの小型車「ソリオ」や軽商用車「エブリイ」、軽トラック「キャリイ」などに搭載しているものと同じである。スズキの自動ブレーキが夜間の歩行者に対応するのは、今回の新型車で5車種目になる。

 日立オートモティブの新型ステレオカメラは、夜間の検知性能を高めながらコストを従来と据え置き、50%超の小型軽量化を実現したのが特徴である(図2)。

小型ステレオカメラ
図2 小型ステレオカメラ
(撮影:日経クロステック)
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 具体的には、(1)AI(人工知能)の一種である機械学習の採用で高精度の認識を実現、(2)高性能マイコンの採用でデータ処理を高速化、(3)マイコンの搭載数を減らして小型・低コスト化──の3点が、検知性能の向上とコストの据え置き、小型軽量化に寄与した(関連記事)。また、搭載車種を増やしたことによる規模のメリットもあり、新型ステレオカメラは車両価格が安い軽自動車に搭載しやすくなった。

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