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ある施設において、インターネット接続が途切れるトラブルが頻発した。調査の結果、同施設ではWSUSを導入していたものの、一部のパソコンはマイクロソフトのWebサイトから更新プログラムをダウンロードしていると分かった。だが設定を変更してもトラブルは収まらなかった。ログを詳細に調べた結果、驚くべき事実が判明した。

 会社の始業時間にパソコンを一斉に起動すると、回線の帯域を圧迫してトラブルを起こす可能性があることはよく知られている。特にOSやアプリケーションに大きなアップデートがあると、多くのパソコンが外部のサイトから大量のデータをダウンロードする。

 こうした事態を避けるため、企業内に置いたサーバーからアップデートのデータをダウンロードする仕組みがある。今回登場する施設でもこの仕組みを導入していた。だが、トラブルは発生してしまった。

仙台市の複合文化施設が舞台

 トラブルの舞台は、宮城県仙台市にある複合文化施設の「せんだいメディアテーク」である。地上7階、地下2階の建築物で、中には図書館やギャラリー、映像音響ライブラリーなどがある。

 各階にはオフィスがあり、職員用や貸し出し用などのパソコンが置いてある。Windowsパソコンが約150台、Macが約50台である。また、図書館にもWindowsパソコンが約150台ある。

トラブル発生時のネットワーク構成
トラブル発生時のネットワーク構成
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 これらのパソコンや無線LANアクセスポイント(AP)は、各フロアにあるレイヤー2スイッチで収容。それらをレイヤー3スイッチで束ねる。外部への接続は必ずプロキシーサーバーを経由するようになっている。

 インターネット接続には、インターネットイニシアティブ(IIJ)のマネージドサービスを利用している。アクセス回線として、アクティブ側に東北インテリジェント通信のTOHKnet、スタンバイ側にNTT東日本のNGNを使う。マネージドルーターはIIJのネットワークとBGPで接続されており、アクティブ側でコネクションが切れると自動でスタンバイ側に切り替わるようになっている。