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IPv6対応のインターネット接続回線を導入したところ、Webアクセスの際にエラーが時々発生するようになった。その後状況は徐々に悪化。ルーターを再起動しないとWebサイトが表示されなくなった。原因はルーターだと考えて交換したが解消しなかった。その後、プロバイダーの指摘で意外な原因が明らかになった。

 ISPなどではIPv6の導入が着々と進んでいるが、一般企業での導入事例はまだまだ少ない。とはいえインテグレーターなどは、顧客が要望すればIPv6でネットワークを構築する必要がある。

 そこで名古屋にあるインテグレーターのユーディックは、IPv6対応のインターネット接続回線(以下、IPv6回線)を自社で導入した。顧客からの要望はまだないが、IPv6対応の経験を積むためだ。ところがこのIPv6回線で思わぬトラブルに遭遇した。

 ユーディックは東海地方の中小企業を主な顧客としたインテグレーターである。同社のネットワークでトラブルが発生したのは2019年10月。同月に導入したIPv6回線経由でインターネット上のWebサイトにアクセスすると、エラーが発生して表示されないことがあった。

 IPv4に対応したインターネット接続回線(以下、IPv4回線)を残していたので、業務に支障を来すことはなかった。またエラーが発生した場合でもWebブラウザーをリロードすればWebサイトは表示された。

 このため、このトラブルの調査を後回しにしていた。だが状況は日々悪化し、後述するように大きなトラブルに発展することになる。

トラブルが発生したときのネットワーク
トラブルが発生したときのネットワーク
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