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競輪の全レースが2日間にわたって中止される異例の事態が起こった。業務マニュアルの不備で選手データの更新処理が期限に間に合わず、データの不整合が発生。夜間のバッチ処理が異常終了し、競輪を支える中核システムが全面ダウンした。現行システムの稼働から2年半以上にわたり潜んでいた不具合が顕在化した。

 「お客様ならびに関係者の皆様に対しまして多大なるご迷惑をおかけしましたことを改めて深くおわび申し上げます」。競輪とオートレースを統括する公益財団法人JKAの笹部俊雄会長はシステム障害によって2019年10月3~4日に競輪を開催できなかったことについて、こう謝罪した。

 2011年のシステム障害で1日だけ一部のレースが中止に追い込まれたことなどはあったが、2日間にわたって全レースを開催できなかったのは初めて。JKAの遠峯武競輪情報システム部部長(システム運用担当)は「重大な事案を引き起こし、責任を痛感している」と話す。

 所管官庁の経済産業省も事態を重く見ている。製造産業局車両室の担当者は「極めて深刻に受け止めている」と述べ、JKAに原因の確定と再発防止の徹底を急ぐように促している。ただJKAは真因の確定に難航している。

2日間にわたってレースを開催できない異例の事態に
各地の車券売り場は開催中止の告知に追われた
2日間にわたってレースを開催できない異例の事態に
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表 競輪のシステム障害の経緯
特別昇班:A級3班の選手が3場所連続完全優勝などするとA級2班へただちに上がる措置
表 競輪のシステム障害の経緯
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