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【10月12日 AFP】新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、涼しく暗い環境ではポリマー紙幣や携帯電話の表面で最長28日間生存できることが分かったと、豪国立研究機関オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)が12日発表した。

透過電子顕微鏡で撮影した新型コロナウイルスSARS-CoV-2。米国立衛生研究所提供(2020年7月15日提供)。(c) AFP PHOTO /NATIONAL INSTITUTE OF ALLERGY AND INFECTIOUS DISEASES/HANDOUT
透過電子顕微鏡で撮影した新型コロナウイルスSARS-CoV-2。米国立衛生研究所提供(2020年7月15日提供)。(c) AFP PHOTO /NATIONAL INSTITUTE OF ALLERGY AND INFECTIOUS DISEASES/HANDOUT
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 CSIRO傘下の豪疾病予防センター(ACDP)の研究チームは、暗い場所での新型ウイルスの生存期間を気温20度、30度、40度の三つの温度設定で調べた。すると、気温が上がるにつれてウイルスの生存率は下がったという。

 新型ウイルスは気温20度の環境では、携帯電話のスクリーンなどつるつるした表面で「極めて長生き」なことが分かった。ガラスやスチール、ポリマー紙幣の上では、28日間生存したという。

 気温30度だとウイルスの生存期間は7日間に短縮され、40度ではわずか24時間に激減した。

 一方、綿布など穴のたくさん開いた表面では、つるつるした表面より生存期間が短くなり、20度で14日間、40度では16時間以内に死滅したという。

走査型電子顕微鏡で撮影した新型コロナウイルスSARS-CoV-2。米国立衛生研究所提供(2020年2月27日提供)。(c)AFP PHOTO /NATIONAL INSTITUTES OF HEALTH/NIAD-RML/HANDOUT
走査型電子顕微鏡で撮影した新型コロナウイルスSARS-CoV-2。米国立衛生研究所提供(2020年2月27日提供)。(c)AFP PHOTO /NATIONAL INSTITUTES OF HEALTH/NIAD-RML/HANDOUT
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 ウイルス学専門誌「バイロロジー・ジャーナル(Virology Journal)」に発表された査読済みの論文によれば、この結果は過去の研究で確認された「多孔質でない表面で最長4日」との新型コロナウイルス生存期間と比べて「著しく長い」。

 ACDPのトレバー・ドリュー(Trevor Drew)局長は豪公共放送ABCに、「こうした材質に対して注意を怠り、それらを触った後に手指を舐めたり目や鼻を触ったりした場合、その材質の物体が(ウイルスに)汚染されてから2週間後まで、感染する恐れが十分にある」と指摘した。

電子顕微鏡が捉えた新型コロナウイルスの画像。米国立衛生研究所提供(撮影日不明、2020年2月27日提供)。(c)AFP PHOTO /NATIONAL INSTITUTES OF HEALTH/NIAID-RML/HANDOUT
電子顕微鏡が捉えた新型コロナウイルスの画像。米国立衛生研究所提供(撮影日不明、2020年2月27日提供)。(c)AFP PHOTO /NATIONAL INSTITUTES OF HEALTH/NIAID-RML/HANDOUT
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(c)AFP/Holly ROBERTSON 【翻訳編集】 AFPBB News