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【5月15日 AFP】中国初の火星探査車「祝融(Zhurong)」を搭載した探査機「天問1号(Tianwen-1)」が15日、火星への着陸に成功した。国営メディアが報じた。

 天問1号はパラシュートを用いて火星の大気圏を抜け、難易度の高さから「恐怖の7分間」と呼ばれる着陸に成功した。着陸を目指したのは、溶岩流によってできた北半球の広大な「ユートピア平原(Utopia Planitia)」だ。

 国営中国中央テレビ(CCTV)は、「事前に選ばれたエリアへの着陸に成功した」と報道。国営新華社(Xinhua)通信も、着陸を確認したという中国国家航天局(CNSA)の発表を伝えている。

 無人機を火星に到達させた国は他には米国とロシアのみで、最初の火星ミッションで周回軌道への投入、着陸、探査車による調査をすべて実行する国は中国が初となる。

 中国神話に登場する火の神から名付けられた祝融は、米国の火星探査車「パーシビアランス(Perseverance)」に数か月遅れで火星に到着。両国は地球の外でも、テクノロジーの分野でしのぎを削っている。

 祝融は6輪で、太陽光発電ができ、重量は約240キロ。約3か月にわたり、火星の地表で岩石の標本を採取・分析することになっている。

 祝融を搭載した天問1号の昨年7月の打ち上げは、中国の宇宙計画にとって重要な節目となった。

中国・海南島にある文昌発射場から打ち上げられた火星探査機「天問1号」を搭載した「長征5号」ロケット(2020年7月23日撮影、資料写真)
中国・海南島にある文昌発射場から打ち上げられた火星探査機「天問1号」を搭載した「長征5号」ロケット(2020年7月23日撮影、資料写真)
(c)Noel CELIS / AFP
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 天問1号は今年2月に火星の周回軌道に達し、その後しばらく報告はなかったが、国営メディアは今月14日、「重要な着陸段階」に入ったと報じていた。

(c)AFP 【翻訳編集】AFPBB News