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【8月1日 AFP】レバノンの首都ベイルートの港湾地区で2年前に起きた大規模爆発で、大きく損傷したまま放置されていた穀物用サイロの一部が7月31日、倒壊した。サイロでは2週間前に火災が発生し、軍のヘリコプターによる消火活動が続いていた。

レバノンの首都ベイルート港湾地区の穀物サイロが倒壊した瞬間をとらえた地元テレビ局LBCIの画像。LBCI提供(2022年7月31日撮影)。(c)AFP PHOTO /HANDOUT/LBCI
レバノンの首都ベイルート港湾地区の穀物サイロが倒壊した瞬間をとらえた地元テレビ局LBCIの画像。LBCI提供(2022年7月31日撮影)。(c)AFP PHOTO /HANDOUT/LBCI
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レバノンの首都ベイルート港湾地区で、一部が倒壊した穀物サイロの上空から消火剤をまく軍のヘリコプター(2022年7月31日撮影)。(c)AFP
レバノンの首都ベイルート港湾地区で、一部が倒壊した穀物サイロの上空から消火剤をまく軍のヘリコプター(2022年7月31日撮影)。(c)AFP
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 AFP特派員によると、港湾地区は一時、サイロの倒壊による粉じんに覆われた。アリ・ハミーヤ(Ali Hamieh)公共事業・運輸相はAFPに、サイロの北側で「塔2棟が倒壊した。さらに2塔が倒壊の危機にある」と説明した。

 当局によれば、夏の気温上昇に伴い、サイロに残っていた穀物が発酵したのが出火原因とみられる。

 ベイルートでは2020年8月4日、港湾地区の倉庫に無計画に保管されていた大量の硝酸アンモニウム肥料が爆発し、200人以上が死亡、6500人以上が重軽傷を負った。市の広域が壊滅的被害を受けたが、高さ48メートルのサイロが盾となり、西部の大部分は無事だった。

 政府は今年4月、安全上の理由からサイロの取り壊しを命じた。だが、遺族が事故の教訓を伝え犠牲者を追悼する記念碑としてサイロの保存を求めるなど、反対が相次いだため中止された。

 当局による事故調査は、組織的かつ露骨な政治的妨害により進んでいない。