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北京市内にある中国広電5G営業所(2021年6月27日撮影、資料写真)。(c)CNS/侯宇
北京市内にある中国広電5G営業所(2021年6月27日撮影、資料写真)。(c)CNS/侯宇
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【7月30日 東方新報】中国の通信行政を担う工業情報化部によると、中国の第5世代移動通信システム(5G)基地局は185万4000カ所に達し、5Gネットワークは全国の市街地エリアの92%をカバーしている。5G対応スマートフォンの利用者数は4億2800万人に上り、5G通信量がモバイル通信量に占める割合は前年比19.1ポイント増の27.2%となった。同部情報通信管理局の王鵬(Wang Peng)氏は「各県に5Gが、各村にブロードバンドが行き渡った」と成果を誇る。中国の5G基地局の数は世界の70%を占め、今年末には200万カ所に到達するという。

 5Gネットワークはすでに1000カ所のスマート工場、600カ所の三級甲等病院(最高レベルの病院)、200カ所のスマート鉱山、180カ所のスマートグリッド(次世代送電網)、90カ所の港湾のプロジェクトで利用されている。

 地方や過疎地域で医療機関と医師が不足する中、5Gを導入した遠隔医療が実用化されることで、医師が離れた地域の患者の診察データを瞬時に入手して診察できるほか、手術支援ロボットの操作にタイムラグがなくなることで遠隔手術を行うことが可能となる。

 坑道作業に危険がつきまとう鉱山では、5Gを活用した無人採掘機やトロッコの自動運転が既に実現。5Gスマートグリッドでは、電力作業員が超高画質カメラを通じて送電線や配電施設の故障リスクを早期発見し、現場点検の人手を大幅に削減している。若者の少子化・高学歴化が進み、現場労働の従事者が減少している現状にも対応している。

 中国が世界に先駆けようとしている自動運転技術でも5Gは不可欠だ。高精度のデータ解析、リアルタイムの情報処理、そしてブレーキのタイミングが一瞬でもずれないようタイムラグが発生しない研究が進んでいる。