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北京市で開催された展示会で、新エネルギー車(NEV)を試乗する人(2022年8月26日撮影)。(c)CNS/趙隽
北京市で開催された展示会で、新エネルギー車(NEV)を試乗する人(2022年8月26日撮影)。(c)CNS/趙隽
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【9月13日 東方新報】新エネルギー車(NEV)の購入者が急増している中国で、修理代の高さが問題になっている。

 8月には、電気自動車(EV)「ポールスター2」を購入したユーザーの黄(Huang)さんが「約30万元(約618万円)で車を購入したのに、修理代に54万元(約1112万円)を請求された」と明かしたことが報道された。

 ポールスター2は、中国自動車大手の浙江吉利控股集団(Zhejiang Geely Group Holding)とボルボ・カーズ(Volvo Cars)のEVブランド「ポールスター(Polestar)」のセダン型EV。黄さんの車は事故でシャシーが損傷し、バッテリーパネルにへこみが生じた。ディーラーに持ち寄ると、「バッテリーパック全体を交換するしかない」として、修理費は54万元かかると提示された。黄さんは「シャシーとヘッドライトが破損したぐらいなのに、どうして車2台分近い修理代がかかるのか?」と訴える。

 今年初めには、米EV大手テスラ(Tesla)のモデルYを28万元(約577万円)で買ったオーナーが「車をバックさせて壁にぶつけ、リアドアやテールランプなどの修理に20万元(約412万円)が必要と言われた」とインターネットに投稿した。中国メディアによると、中国EVメーカー「上海蔚来汽車(NIO)」では事故によるタイヤのパンクとホイールの修理費が14万元(約288万円)かかり、自動車メーカー北汽集団(BAIC Group)傘下のEVは、購入から3年後のバッテリー交換費用が4万元(約82万円)となり、車の価格7万元(約144万円)の半分以上になったという。

 北京のあるディーラーは「バッテリーはEVの総コストの40~60%を占めるので、交換するだけで高額になる。EVの販売台数はまだまだ少ないので、他のパーツも割高なのが実情」と説明。さらに「EVメーカー各社はシェア獲得のため販売価格を抑えている面があるが、既に購入した車の修理代も値引きする余裕はない」と打ち明ける。