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 DX(デジタルトランスフォーメーション)に本格的に取り組む企業が増える中、ITインフラにクラウドの波が押し寄せている。DXにはクラウド環境を駆使した素早いITインフラ構築が欠かせないからだ。こうしたクラウドを活用したインフラ構築が全盛となる今、エンジニアが2020年に注目すべきITインフラ技術は何だろうか。

 トレンドを押さえれば時流に合ったシステム構築が可能になる。そこでITインフラ技術に詳しい5人の有識者を招き「ITインフラテクノロジーAWRAD 2020」の審査会を実施。2020年にブレークする技術を選んだ。

審査会の様子
審査会の様子
左から石田裕三氏(野村総合研究所 上級アプリケーションエンジニア)、漆原 茂氏(ウルシステムズ 代表取締役社長)、佐藤一郎氏(国立情報学研究所 情報社会相関研究系 教授/所長補佐)、新野淳一氏(Publickey 編集長 /Blogger in Chief)、森 正弥氏(企業情報化協会 常任幹事会 幹事)(撮影:中野和志)
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開発プロセスにもクラウドの波

 第1位のグランプリに選ばれたのは「クラウドネイティブ」である。ITジャーナリストの新野淳一Publickey 編集長 /Blogger in Chiefは「2020年は開発プロセスを含む広義のクラウドネイティブを本格適用する年になる」と予想する。

クラウドネイティブがシステム開発の標準に
クラウドネイティブがシステム開発の標準に
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 一般にクラウドネイティブはコンテナやマイクロサービスといったアーキテクチャーを活用したシステム構築を指す。新野編集長はこれらのアーキテクチャーに加えてテスト自動化の仕組みやCI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)など開発プロセスまでをクラウドネイティブに含むものと定義した。

 クラウドの潮流がITインフラと開発プロセス、ツールに及び、アプリケーションやサービス開発の生産性向上が進む――。こうした開発プロセスを含む広義のクラウドネイティブが審査員の満場一致でグランプリに選ばれた。

 ウルシステムズの漆原茂代表取締役社長はクラウドネイティブが加速すると「フルサーバーレスの取り組みが本格化する」と予想する。フルサーバーレス環境はエンジニアがアプリのコードさえ準備すれば自動的にサーバーが立ち上がり、アプリが稼働する。エンジニアはアプリ開発に専念できる。

 審査会では2位に「5G(第5世代移動通信システム)」、3位に「サイバーセキュリティー」が選ばれた。以下ではグランプリに輝いたクラウドネイティブについて詳しく見ていく。審査会で2位、3位に選ばれた技術とAWARDの最終選考にノミネートされた注目技術については次回から解説する。

ノミネート技術の一覧
ノミネート技術の一覧
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