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 今から45年後の2065年は、1人の高齢者(65歳以上)を現役世代(15~64歳)がわずか1.3人で支える――。政府の年次報告書「高齢社会白書」2019年版には衝撃的な数字が並ぶ。

日本における高齢化の推移と将来推計
日本における高齢化の推移と将来推計
(出所:令和元年版高齢社会白書)
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 危機は未来の話ではない。2018年における日本の高齢化率(総人口に占める65歳以上の割合)は28.1%。日本は2005年以降、高齢化率の世界最高を更新し続けている。国立社会保障・人口問題研究所の推計によると2065年の高齢化率は38.4%と、2.6人に1人が65歳以上になる見通しだ。

 高齢化率が21%を超える社会を「超高齢社会」と呼ぶ。日本は13年前の2007年に超高齢社会に突入した。

 「高齢化の水準、速度、奥行きにおいて日本は世界の先頭を走るフロントランナーだ」。労働経済学者の清家篤日本私立学校振興・共済事業団理事長はこう指摘する。清家氏は安倍晋三首相が議長を務める「全世代型社会保障検討会議」の委員でもある。

 清家氏が「奥行き」と表現するのは後期高齢者とされる75歳以上の割合だ。75歳以上人口の増加は医療費や介護負担の増加に直結する。病気や要介護認定の人が急増するからだ。2018年時点の75歳以上の割合は1798万人と、全人口の14.2%を占める。65~74歳の1760万人を上回る水準だ。

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