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 「新型『フィット』は、(国内の年間販売目標である)70万台へのけん引役になる」。ホンダ執行役員で日本本部長の寺谷公良氏は、2020年2月12日に開いた新型フィットの取材会で力を込めた(図1)。

新車レポート(記事一覧):ホンダ「フィット」

図1 ホンダ執行役員で日本本部長の寺谷公良氏
図1 ホンダ執行役員で日本本部長の寺谷公良氏
2020年2月12日に開いた取材会で、新型「フィット」の国内展開について説明した。(撮影:日経Automotive)
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 ホンダは、国内市場における新車の年間販売台数の目標として70万台を掲げる。2019年度(2019年4月~2020年3月)もこの数字を目指してきたが、フィットの販売延期や軽自動車「N-WGN」の出荷中断などにより65万5000台まで落ち込む見通しだ。

 反転攻勢をかけたいホンダにとって、2020年2月14日に発売した新型フィットの失敗は許されない。寺谷氏は新型フィットを「登録車の絶対エースとして育てていく」と意気込む(図2)。1万台という月間の販売台数目標に対し、2020年2月11日時点での予約注文は1万7000台という。

図2 ホンダの新型「フィット」
図2 ホンダの新型「フィット」
ハイブリッド車(HEV)は、燃費がWLTC モードで29.4km/Lで、価格は199万7600円(消費税込み)から。(撮影:日経Automotive)
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 好調な滑り出しを見せる新型フィット。その取材会で最大の驚きだったのが、「燃費」の話題を一切しなかったことだ。

 2001年に初代の販売が始まったフィットは広い室内空間と優れた燃費性能を武器に国内の累計で269万台を販売してきた。正常進化で行けば、4代目となる今回のフィットも燃費性能が大きなトピックになるはずだった。だが、ホンダはその道を選ばなかった。開発責任者を務めた田中健樹氏は「燃費などの機能的価値は、付加価値として認められにくくなっていく」と語る。