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 IT業界の市場規模は、技術の発展とともに拡大しています。今後はビジネスとITがより密接に結びついて融合していくため、エンジニアも技術だけでなく広く市場を知ることが求められるでしょう。ITエンジニアにとっては、転職先を探すときも単純にIT企業の求人だけを見るのではなく、「自分の技術的知識・経験と組み合わせた際に将来性のある業界はどこか」、広く異業種も含めて考えたほうが魅力ある仕事に就けるかもしれません。

 この連載の前回の記事では、「医療・健康」領域で特に研究開発投資額の⼤きい5つの市場を分析しました。

 今回はIT業界に関連が強い領域の中から、研究開発投資額の大きい3つの市場を見ていきましょう。下の表で「★」を付けた「ネット・サービス」「情報通信」「生活・文化の拡張」の3市場です。ITは幅広い産業領域に活用されていますが、この3つは特に就業人口の多い分野に当たります。

有望成長領域・11分野別の研究開発投資額
※2017年の研究開発投資額を2019年に抽出したもの
領域金額(米ドル)
エネルギー32億6013万3513ドル
医療・健康1143億7141万615ドル
モビリティー・ロジスティクス18億841万3087ドル
航空宇宙・海洋開発22億3547万8967ドル
食糧・水・土壌・資源34億7917万342ドル
農業・食品工業51億5471万2070ドル
都市・空間・材料19億8309万252ドル
ネット・サービス★45億6323万135ドル
エレクトロニクス12億7694万4850ドル
情報通信★40億6338万9913ドル
生活・文化の拡張★173億8668万1044ドル

脳、コミュニケーション、宇宙……注目の3分野を分析

 筆者が所属するアスタミューゼでは、「ネット・サービス」領域を6市場、「情報通信」領域を8市場、「生活・文化の拡張」領域を20市場に分類しています。これら合計34の市場の中で、研究開発投資額の大きい5つの市場を列挙すると下の表のようになります。

IT関連で研究開発投資額が大きい5つの市場
領域金額(米ドル)
脳波応用・感性工学67億2844万4878ドル
ヒューマンコミュニケーション49億6562万5300ドル
太陽活動・気候変動22億8749万7316ドル
EdTech14億3704万6488ドル
パーソナルロボット10億7412万1ドル

 トップ3を占める「脳波応用・感性工学」「ヒューマンコミュニケーション」「太陽活動・気候変動」と、その先端技術について詳しく見てみましょう。この3分野は一見、ITと関係なさそうにも見えます。しかし、近年ではどの業種でもIT技術が基盤として幅広く使われており、ITエンジニアの活躍の場となっています。