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 2020年1月にWindows 7のサポートが終了した。OSのサポートが切れたパソコンをそのまま使い続けるのは、セキュリティー面でリスクが高く危険だ。しかしWindows 7パソコンがまだ家にあるという人も多いのではないだろうか。

 Windows 7パソコンも、スペックが比較的高い機種ならば一部パーツを交換すればWindows 10にアップグレードして使い続けられるかもしれない。そこで今回は、古いWindows 7パソコンをパワーアップしてWindows 10にアップグレードする手順を解説しよう。Windows 10へ簡単にサインインできるWindows Helloに対応する方法も併せて紹介する。

 日本HPの「HP EliteBook 8460w Mobile Workstation(以下、EliteBook 8460w)」をWindows 10にアップグレードしてみたので、その作業を例に説明していく。約5年前に、中古で4万円程度で購入したものだ。EliteBook 8460wは2012年に発売された機種で、当時はビジネス用ノートの最上位モデルだったが既に8年近くが経過している。CPUはCore i7-2760QM(2.4GHz)。第2世代のCore i7だ。メモリーは4Gバイト、HDD容量は500Gバイトとなっている。

2012年発売のEliteBook 8460w。CPUはCore i7だが、第2世代と古い
2012年発売のEliteBook 8460w。CPUはCore i7だが、第2世代と古い
(出所:米HP)
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 CPUの性能を示す「PassMarkスコア」は6553。現行のノートパソコンが搭載する第9世代Core i7-9750H(2.6GHz)のPassMarkスコア13561に比べると約半分の性能しかなく、第10世代 Core i5-1035G1(1.0GHz)のPassMarkスコア8805よりも低い。それでもWeb閲覧やオフィス文書作成など、あまり負荷がかからない使い方であればさほど問題はなさそうだ。

 ただしメモリー4Gバイトは、Windows 10を動作させるうえで快適とは言いがたい。そこでメモリーを8Gバイトに増やして、さらにHDDをSSDへ換装することにした。もともと搭載していたHDDは7200rpmなので、データアクセスがそれほど遅いわけではない。ただ現在はSSDの値段が下がっており、500Gバイトの製品が安いものだと税込み6000円から7000円台という価格で購入できる。SSDにすることで起動が速くなり、より快適に使える。

 この機種はノートパソコンでありながらメモリー増設とHDD交換が比較的簡単にできる作りになっている。ノートパソコンは、機種によってはメモリー増設やHDD交換が不可能な場合がある。また自分でこれらの作業をした場合、メーカー保証を受けられなくなる。

 アップグレードを実行する前に、Windows 10のサポート状況を忘れずにチェックしよう。パソコンメーカーによっては、Windows 7パソコンをWindows 10にアップグレードして動作テストをした結果や、ドライバーソフト提供の有無などについての情報を提供している。これらの情報はアップグレードを成功させる(または失敗する可能性が高いアップグレードを回避する)という観点で非常に重要だ。

 メーカーがWindows 10へのアップグレード情報を提供していない機種の場合、自己責任となる。また、デバイスが正常に認識されないといった不具合が起こる可能性がある。参考までに、日本HPはEliteBook 8460wのWindows 10対応状況に関する情報を提供していない。自己責任でアップグレード後、筆者がざっと確認した限りでは、問題は見つからなかった。アップグレード後にデバイスマネージャーを確認したところ、すべての機器が正常に認識されていた。