全3560文字
PR

HDDを物理的に破壊する方法も

 電源に問題があって起動できないパソコンのHDDや、故障していてドライブとして認識されない外付けHDDなどは、物理的に破壊してから廃棄すれば安心だ。

 家電量販店のビックカメラとソフマップは、店頭にHDDを持ち込むと、専用の機械で穴を開けて破壊してくれるサービスを提供している。費用は1台当たり税込み1020円だ。HDDを自分で取り出せない場合は、別途取り出し費用として税込みで520円がかかる。HDDはかなり固く、家庭用ドリルで自分で穴を開けるのはなかなか難しい。なるべく専門業者に依頼したほうがよい。

ビックカメラとソフマップの各店舗では、HDD破壊サービスを提供
ビックカメラとソフマップの各店舗では、HDD破壊サービスを提供
(出所:ビックカメラ)
[画像のクリックで拡大表示]
破壊してもらったHDD。複数箇所がドリルで貫通された状態になる。破壊されたHDDは持ち帰る
破壊してもらったHDD。複数箇所がドリルで貫通された状態になる。破壊されたHDDは持ち帰る
(撮影:岡本ゆかり)
[画像のクリックで拡大表示]

パソコンをメーカーに回収してもらう

 データの抹消が完了したら、パソコンを回収してもらおう。2003年10月以降に発売された家庭用パソコンやディスプレーはPCリサイクル法の対象となっており、メーカーに回収が義務付けられている。パソコンの背面などにシールや印刷でPCリサイクルマークが付いているので、それを確認しよう。

 マークがある製品は、販売価格にリサイクル費用が上乗せされており、ユーザー側は費用を負担する必要がない。メーカーが無料で回収してくれる。Webサイトから回収を申し込むと、1週間ほどで配送用のエコゆうパックの伝票が届く。申込時に製品の型番が必要となる。各メーカーの回収申込先サイトは、パソコン3R推進協会のWebサイト(https://www.pc3r.jp/home/)からも探せる。

 回収してもらうパソコンは厚手のビニール袋2枚重ねか段ボール箱に梱包し、集荷を申し込むか郵便局へ持ち込む。持ち込む場合、通常のゆうパックとは異なりコンビニエンスストアからは出せないので注意しよう。

PCリサイクルマークを確認する。バッテリーを取り外した内側にマークがある場合もある
PCリサイクルマークを確認する。バッテリーを取り外した内側にマークがある場合もある
(撮影:岡本ゆかり)
[画像のクリックで拡大表示]
ビニール袋にパソコンを入れ、送付されたエコゆうパックの伝票を貼って発送する
ビニール袋にパソコンを入れ、送付されたエコゆうパックの伝票を貼って発送する
(撮影:岡本ゆかり)
[画像のクリックで拡大表示]

 なお、日本IBMなど事業撤退したメーカーのパソコンは、レノボ・ジャパンなどパソコン事業を引き継いだ企業が回収を担当する(ただし、ソニー製のパソコンはVAIOではなくソニーが担当)。標準添付のマウスやキーボードは回収対象だが、外部メーカーのマウスやキーボード、その他の周辺機器は回収の対象外なので注意しよう。

 法人や個人事業主など事業者向けのパソコンには、販売価格にPCリサイクル料金が上乗せされていない。そのため、処分する場合は別途費用が発生する。メーカーに申し込む、産業廃棄物処理業者に依頼する、パソコンリサイクル業者に依頼するといった方法がある。メーカーに申し込む場合、家庭用パソコンとは申込窓口が別になる。メーカーに個別に連絡して、事前に処分費用を見積もりしてもらう必要がある。