データモデリングや業務分析など、企業情報システムを設計、開発、運用するために不可欠なノウハウがあり、これらはいつの時代にも普遍である。そうしたノウハウを持つプロが参加するNPO(非営利団体)、『IT勉強宴会』の面々がデータモデリング、業務設計、エンタープライズアーキテクチャー、データハブ、システム企画、工場の業務管理、システム導入方法論などの勘所を解説する。

本音で議論、企業情報システムの「勘所」
目次
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どんづまりのSE職場を今度こそ変える、データに着目して設計する4点の図
ビジネスを考える際にも、情報システムを見直す際にも、データへ着目した設計がきちんとされていない現実がある。これは日本のIT、いや日本が抱える大問題だ。なんとかしなくてはいけない。解決策として、4点の図を描き、ビジネスと情報システムを設計することを提案したい。
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「その手があったか!」、プロジェクト完遂の確実性を手にする新手法
開発プロジェクトの失敗は、自治体や官公庁に限らず、情報システムを使うすべての組織にかかわる問題だ。情報システムの調達改善や開発プロジェクトの成功率向上を研究してきた、情報政策研究者としての私見をお伝えする。
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2023年は正念場、自治体システム標準化に向けて現役の県職員が提言
「自治体システム1700個問題」の最大の問題は標準準拠システムへの移行計画が完遂したときの姿が、最悪の場合、相変わらず1700以上の自治体で個別にシステムを開発・運用・保守することになりかねないことだ。2023年にこの解消に向けた動きや検討をどれだけ盛り込めるか、正念場である。
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たった1人で顧客の業務システムを楽しく支える設計と開発の方法
1人で顧客企業の相談に乗り、必要な業務システムを設計し、開発し、納品する。そんな「ITの何でも屋」が新聞販売店やリユース(再利用)婦人服委託販売店、業務用シートのメーカーなど顧客との共創を通じて得た自分なりの設計と開発の手法を明かす。
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設計やプログラミングに機器の販売・設置まで、「ITの何でも屋」は楽しい
「何とかなりませんか」と相談を受け、あれこれ考え、システムを作り、動かし、解決していくのは楽しい。会社が使う業務システムでも個人が使う小システムでもその面白さは変わらない。遠方の実家にいる親を見守るIoT(インターネット・オブ・シングズ)システムを今回紹介したい。
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親が暮らす遠方の実家に大型台風が襲来、手作りのIoTシステムで見守った
2022年9月18日、観測史上最強級とされる台風14号が薩摩半島に上陸しようとしていたとき、埼玉県朝霞市にいた私は、愛知県春日井市でITのコンサルティングなどを手掛けるエルゴ(ergo)の下山吉洋代表とチャットをしていた。鹿児島市の実家を春日井から見守るためのシステムを下山氏は手作りしている。
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予備知識なしですぐに内製できる、数千円で始める「身の丈IoT」
数千円、多くても数万円をかければIoT(インターネット・オブ・シングズ)システムを内製できる時代になっている。大金を投じた失敗の傍らで「身の丈IoT」と呼べる実例が増えている。手にしたその日のうちに使いこなせる、極めてローコストのローコードIoT開発デバイスを紹介する。
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品番コード体系が破綻!その前に知っておきたいデータモデル
「品番コード(品目コード)体系が破綻」と聞いて「うちのことか」と思った読者は少なくないはずだ。多くの企業が「品目コード」の運用に苦労している。扱い品目が増え、品種が多様になれば品目コードの桁数が増え、コード体系が際限なく複雑化するからだ。破綻を避けるためのデータモデリングパターンを紹介する。
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発注者も技術者も幸せになる「創造的上流工程」のススメ
「上流工程なんて役に立たない!」。先日あるエンジニアがSNS(交流サイト)で主張していた。我々の主張は単純だ。すべての管理情報を統合DB(データベース)にまとめることを前提とした、「抜本的に見直された事業データモデル(事業が扱うべき情報の形を表す図面)」を生み出す。これが上流工程の一義的な目的だ。
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とても地味な業務システムの世界で創意工夫をして楽しむ方法
ITに関わる仕事をしていて、楽しい、わくわくする、面白い、と感じるのはどういう時だろうか。ITに関わる職種は色々あり、それぞれに固有の面白さがあるだろうが、何らかの創意工夫をして成果を出す、これは全職種に共通する楽しみだと思う。
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経営トップは計器無しで雲の中を飛んでいる、事故の前に見直しを
経営トップやマネジャーは計器無しで雲の中を飛んでいるようなものである。事故が起きる前に経営トップやマネジャーに計器を渡さなければならない。いや、もう事故は多発しているのではないか。期末が近づいて「なぜ足りない!」と経営トップやマネジャーが怒っている様子を見聞きしたことがないだろうか。
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やってもやっても終わらない、「ひとり情シス」が基幹システム内製でぶつかった壁
やってもやっても終わらない――。今回は「ひとり情シス」で基幹システム開発に挑戦し、ぶつかった壁と乗り越えるまでの工夫を紹介したい。
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製造業で「ひとり情シス」、1冊の本を頼りに基幹システムを全部つくった
基幹システムをつくり直したいが、やり方が分からず悩んでいるとき、書店で1冊の本を見つけた。読了して目からウロコが落ちる思いがした。この本に背中を押されて基幹システムをつくる挑戦を始め、苦労はしたもののなんとか達成できた。その経験を今回お伝えする。
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有志で探検隊を結成し、業務とシステムの混沌に踏み込もう
国内メーカーの情報システム部長は混沌としている業務と情報システムに分け入る“探検”プロジェクトを実施した。何がどうなっているかをつかめていない情報システムの担当者にとってまさに探検である。筆者はコンサルタントとして探検隊に随行した。
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地図なきDXは冥⼟の旅の⼀⾥塚、自ら描いてカオスを抜け出そう
冒険者にとっての地図や海図にあたるのが、企業にとっての「エンタープライズモデル」である。企業の変革に終わりがないのと同様に、エンタープライズモデルも絶えず進化させなければならない。
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システム間の「断層」に埋もれて見えないデータを救い出す方法
データ連携の問題を解決し、真のデータ活用をするためには、まず現状を把握して必要なデータの所在を確認し、互いにどのデータを連携すればよいのかを検討する。連携と活用の基盤を整備するのはその後である。
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今、最も足りないのはビジネスとITのモデル間を往復できる人材
新しいビジネスをつくり出す。すでにあるビジネスをもっと強くする。この2点が今求められていることだと私は考える。新規事業の開発やビジネス改革のやり方についてさまざまな提案がなされている。今回はビジネスを俯瞰(ふかん)する手法としてデータモデルを使うことを提案したい。
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データモデルがあれば担当者1人でも基幹システムを内製できる
データモデルは複雑な業務システムを見渡す地図の役目を果たしてくれる。自社のどこに強みがあり、どこが弱いかをはっきり示してくれる。情報システムに対する主導権を取り戻すためにも自社のデータモデルをあらためて整理し、自力で維持管理していく必要がある。
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沖縄の零細ソフト会社、考えに考えてローコードツールのメーカーに転身
沖縄に生まれたのだから沖縄に住み、沖縄の会社や団体から直接請け負って情報システムをつくりたい。並行して新しい技術を積極的に取り入れ、できれば全国で使ってもらえるソフトウエア製品をつくってみたい。
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「もっと楽はできないか」、プログラマーとして50年間考え続けたこと
「職業は何ですか」と聞かれたら即答できる。プログラマーである。70歳になったが頭と手が動く限り続けたい。「長く続けるコツがあるなら書いてみてはどうか」と言われたので50年間を振り返ってみた。やってきたことを一言で表現するなら「常に楽することを考え、自由な時間をつくってきた」となる。
日経クロステック Special
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