2019年10月31日未明、沖縄文化の象徴とされる首里城が炎に包まれた。木造で復元した正殿から出た炎は、鉄筋コンクリート造の建物に次々と燃え移り、約11時間も燃え続けた。その結果、首里城の中心施設7棟が全焼した。なぜ被害がこれほどまでに拡大してしまったのか。消火活動を詳細に検証するとともに、識者の意見を交えながら再建に生かすべき教訓を探る。

*掲載予定記事のタイトル・内容は予告なく変更することがあります。ご了承ください。
2019年10月31日未明、沖縄文化の象徴とされる首里城が炎に包まれた。木造で復元した正殿から出た炎は、鉄筋コンクリート造の建物に次々と燃え移り、約11時間も燃え続けた。その結果、首里城の中心施設7棟が全焼した。なぜ被害がこれほどまでに拡大してしまったのか。消火活動を詳細に検証するとともに、識者の意見を交えながら再建に生かすべき教訓を探る。
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「首里城復元に向けた技術検討委員会」の関澤愛委員に聞く
政府が設置した「首里城復元に向けた技術検討委員会」での議論が始まり、防火対策の強化などについて検討が本格化している。消防や都市防災の専門家で、検討委員会で委員を務める関澤愛・東京理科大学研究推進機構総合研究院教授に首里城復元に向けた課題を聞いた。関澤教授は防火設備の検討だけでなく、自主防災の意識付…
「首里城復元に向けた技術検討委員会」の長谷見雄二委員に聞く
政府が設置した「首里城復元に向けた技術検討委員会」での議論が始まり、防火対策の強化などについて検討が本格化している。検討委員会で委員を務める長谷見雄二・早稲田大学教授に首里城復元に向けた課題を聞いた。長谷見教授は、首里城のみならず文化財における防火対策の考え方に問題があると指摘した。
「首里城復元に向けた技術検討委員会」の高良倉吉委員長に聞く
政府が設置した「首里城復元に向けた技術検討委員会」での議論が始まり、防火対策の強化などについて検討が本格化している。前回復元時の防火対策はどのように考えられていたのか。再建に向けた課題は何か。前回の復元整備事業にも携わり、技術検討委員会で委員長を務める高良倉吉・琉球大学名誉教授が20年1月15日、…
沖縄文化の象徴とされる首里城が炎に包まれた。木造で復元した正殿から出た炎は、鉄筋コンクリート造の建物に次々と燃え移り、約11時間も燃え続けた。その結果、首里城の中心施設7棟が全焼した。なぜ被害がこれほどまでに拡大してしまったのか。前回に引き続き消火活動を詳細に検証する。
2019年10月31日未明に発生した首里城火災から3カ月がたった。日経クロステック/日経アーキテクチュアはこのほど情報公開請求により、那覇市消防局の消防活動報告書を入手した。報告書には、火災現場の状況や延焼経路が記されている。木造の正殿が炎に包まれ、次々と隣接する建物に燃え移る中、猛烈な輻射熱(ふ…