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IT(情報技術)を駆使して赤ちゃんの育児を効率化する「ベビーテック」が注目を集めている。核家族化や共働き世帯の増加により、育児の負担が親に重くのしかかるようになっている。この問題を解決すべく、赤ちゃんの育児にITを活用する動きが広がってきた。

 「あれ、おなかの中の赤ちゃんがいつもより元気ないかな?」。妊娠中は胎児のちょっとした変化にも敏感になるもの。違和感を覚えた妊婦は次の健診まで不安な日々を過ごすことになる。そんな妊婦の不安を解消するベビーテックが登場した。

 医療機器製造ベンチャー、メロディ・インターナショナルのモバイル分娩監視装置「iCTG」だ。分娩監視装置とは、超音波などのセンサーによって胎児の心臓の音と子宮の収縮状態を測定して健康状態や陣痛の状態を把握するもの。一般に産婦人科医が妊婦の健診に使う。メロディ・インターナショナルはこの分娩監視装置を大幅に小型化し、家庭で利用できるようにした。いわば妊婦向けのIoT(インターネット・オブ・シングズ)機器である。

メロディ・インターナショナルのモバイル分娩監視装置「iCTG」
メロディ・インターナショナルのモバイル分娩監視装置「iCTG」
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自宅にいながら胎児の状態を確認できる
自宅にいながら胎児の状態を確認できる
(出所:メロディ・インターナショナル)
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妊婦が1人で容易に測定できる

 使い方はこうだ。妊婦はかかりつけの病院・クリニックから「胎児心拍計」と「外測陣痛計」、iOSまたはWindows 10のタブレット端末を借り受ける。タブレット端末には専用アプリが入っている。測定器はどちらもハート型で厚みがあり手のひらぐらいの大きさである。自宅で専用ベルトによってこれらの測定器をおなかにセットすると、測定結果がタブレット端末にBluetoothで転送される。