コンパクトなノートパソコンはキーピッチが狭いことも
そこでまずは、購入を検討しているノートパソコンのキーボードを確認し、どのキーが犠牲になっているか確認しよう。
13型以下の小型ノートパソコンは、キーの幅を狭めて配置している場合が多い。それをノートパソコンの仕様で確認するには、キーピッチを見ればよい。
キーピッチは、キーの間隔を含む幅を表す。隙間まで含まれるため、実際のキーの幅はキーピッチよりさらに狭くなる。例えばキーの横幅が17ミリで隙間が2ミリである場合、キーピッチは19ミリと表記される。デスクトップパソコンの一般的なキーボードはキーピッチが19ミリだが、ノートパソコンのキーボードはキーピッチが16~18ミリまで狭められていることもある。
キーピッチだけでなく、キーの奥行きも確認しておきたい。正方形のキーを持つキーボードが多いが、小型のモバイルノートパソコンの中には、キーの奥行きを狭めることでキーを配置するスペースを確保していることがある。幅が長く奥行きが短いキーボードは指の上下の移動量が少なくて済み、逆に打ちやすいと感じることもある。どちらがよいかは好みの問題だろう。
イレギュラーなキー配置に注意
キーピッチはアルファベットキーはもちろん、それ以外のキーにも注目しよう。パソコンの仕様に記載されているキーピッチは、すべてのキーが対象だとは限らない。ノートパソコンによっては、アルファベットキーの間隔を十分に確保する一方で、キーボード右側の記号キーの間隔をアルファベットキーよりも狭めて配置している場合がある。これによってキーの配置スペースを確保しているのだ。
こうしたキーボードを持つノートパソコンは、一般的に記号キーが押しにくい。記号を多く入力するような利用方法には適さないだろう。
次に「Shift」キーや「Ctrl」キー、「Alt」キーなどの配置や有無を確認する。これらのキーは一般的なデスクトップパソコン用キーボードであれば左右に配置されている。ノートパソコンでも左側は同じように配置されていることが多い一方で、右側は通常と異なる位置に配置されているか、そもそもキーが無いこともある。
それらのキーと同様に、キー配列の右側下部にある「アプリケーション」キーも省略されやすい。ただしアプリケーションキーは右クリックを補うものであり、タッチパッドの右クリックがしやすいノートパソコンであればそれほど重視しなくてもよい。