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キーの押し心地が多様なメカニカルスイッチ方式

 メカニカルスイッチ方式のキーボードは、キーの数だけ機械式のスイッチを搭載する。109キーを持つキーボードだと、109個以上のスイッチを搭載することになり、構造はかなり複雑で部品点数も多い。その分高価になってしまう。

 キーボード用のスイッチは多くの種類があり、それによってクリック感や打鍵音が大きく異なる。同じキーボードでも搭載するスイッチの種類の違いで、複数のモデルをラインアップしている製品もある。

メカニカルスイッチ方式は、キー1つにつき1個のスイッチを搭載している。スイッチの種類によって押し心地が異なる
メカニカルスイッチ方式は、キー1つにつき1個のスイッチを搭載している。スイッチの種類によって押し心地が異なる
(撮影:スタジオキャスパー)
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 静電容量無接点方式は、キーを押すとキー内部のコニックリング(円すいばね)が押し下げられ、それにより電荷の容量値変化を捉えてキーの押し圧を検出する。キー内に接点がないため、他の方式よりも軽いキータッチを実現できる。

 同じキーが何度も入力されてしまう「チャタリング」と呼ばれる問題が、構造上発生しにくいのもこの方式の利点だ。またキー内部に接点がないため、他の方式よりも製品寿命が長いとされている。

静電容量無接点方式は、ばねの電荷の変化によってキーの押し圧を検出する
静電容量無接点方式は、ばねの電荷の変化によってキーの押し圧を検出する
(撮影:スタジオキャスパー)
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静電容量無接点方式を採用する「Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S 日本語配列/白(PD-KB820WS)」。PFUの製品で直販価格は3万5200円(税込み)
静電容量無接点方式を採用する「Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S 日本語配列/白(PD-KB820WS)」。PFUの製品で直販価格は3万5200円(税込み)
(撮影:スタジオキャスパー)
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 高価なキーボードの場合、キーをたたいたときにキーボードが移動しない。わずかな振動や衝撃を抑えるために、キーボード基板の下に極厚の鉄板が組み込まれていることが多いからだ。高価なキーボードに重い製品が多いのは、これが理由である。例えばサンワサプライ「SKB-L1UBK」(税込みの実勢価格は1430円)の重量は520グラムであるのに対して、ロジクールの「MX Keys」(価格は税込み1万5950円)は810グラムになる。

 高価なキーボードは、キーの文字の刻印方法も異なる。安価な製品の場合、キーの上に転写式シールが貼られている製品が多く、しばらく使っていると転写式シールが剝がれてしまう場合がある。

 高価なキーボードは、レーザー刻印や2色成型で文字が記載されており、文字が剝がれにくい。

キー表面の文字は安価な製品と高価な製品で作りがかなり違う。安価な製品はデカールで貼ってるだけで、そのうち文字が削れて消えてしまう
キー表面の文字は安価な製品と高価な製品で作りがかなり違う。安価な製品はデカールで貼ってるだけで、そのうち文字が削れて消えてしまう
(撮影:スタジオキャスパー)
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高価な製品は、レーザーで文字が刻印されており、安価な製品よりは文字が消えにくい。樹脂の成形色を変えることで刻印している製品もある
高価な製品は、レーザーで文字が刻印されており、安価な製品よりは文字が消えにくい。樹脂の成形色を変えることで刻印している製品もある
(撮影:スタジオキャスパー)
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