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英語キーボードでも日本語を入力可能

 現在、日本で販売されているWindowsパソコン用キーボードのキー配列は、原則OADG 109Aキーボードに準拠している。109はキーの数を表し、テンキーも含む。キーの数は製品によって異なり、右側の「Windows」キーや「アプリケーション」キーなどを省いた107キーや108キーの製品も多い。製品によってはテンキーを省略して横幅を狭めた製品もある。その場合は、90~92キーとなる。

 日本語配列のほかに、英語配列のキーボードも多数売られている。日本語配列とキー配列が若干異なるので注意したい。「Enter」キーの形状や「半角/全角」キーの有無で、日本語キーボードと見分けられる。英語配列キーボードの「Enter」キーは日本語配列の逆L字型ではなく横長、「半角/全角」キーはなく「~」キーとなる。日本語の刻印の有無でも見分けられるが、一部に日本語配列でも日本語刻印がないキーボードもある。

 英語キーボードは、「Shift」キーを押しながら入力できる文字も一部異なる。「/」キーを押すと「\」が入力されるなど、日本語配列のキーボードとかなり使い勝手が異なる。

 一方で、「Space」キーが日本語配列より広い、右側の記号キーが自然な配列といった理由で英語キーボードを好む人も多い。英語キーボードでも、「Alt」キーを押しながら「~」キーを押すことで日本語入力に切り替えられる。多少手間はかかるが可能だ。

 キーボード売り場には、Windows用だけでなくMac用のキーボードも売られている。Windows用とMac用では一部キーの役割が異なるため、Mac用のキーボードをWindowsパソコンに接続しても、そのままでは同じように扱えないので注意したい。

 キーボードにディップスイッチを備え、キー配列を手元で変更できる製品もある。このような製品はスイッチを操作することで、Windows用とMac用の配列を切り替えたり、「Crtl」キーや「CapsLock」の配置を入れ替えたりできる。

日本語配列(上)と英語配列(下)のキーボードを比較した。「Enter」キー付近の形状や刻印、「半角/全角」キーの有無などが大きく異なる。英語配列でも日本語入力は可能だ
日本語配列(上)と英語配列(下)のキーボードを比較した。「Enter」キー付近の形状や刻印、「半角/全角」キーの有無などが大きく異なる。英語配列でも日本語入力は可能だ
(撮影:スタジオキャスパー)
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 外付けキーボードは、キーの間隔を表す「キーピッチ」(本特集の前回で解説)のほか、キーを押し込んだときに底打ちするまでの深さを表す「キーストローク」にも注目しよう。ノートパソコンの内蔵キーボードの場合、本体の厚み(高さ)に制約があるため、深いキーストロークを実現できない。大半は1~2ミリの間だと考えてよい。大差ないように感じる人もいるかもしれないが、打ち心地の違いを感じるユーザーもおり、軽視はできない。

キーストロークはキーを押し込んだときの深さ。高級キーボードによってはどの位置でキーが反応するかも仕様に記載されている
キーストロークはキーを押し込んだときの深さ。高級キーボードによってはどの位置でキーが反応するかも仕様に記載されている
(撮影:スタジオキャスパー)
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 一方外付けキーボードは厚みを持たせる設計も可能なため、製品によってキーストロークはさまざまだ。3~4ミリ程度が多い。

 メンブレン方式やパンタグラフ方式のキーボードは、キーを奥まで押し込む必要があるため、キーストロークが長すぎると打ちづらくなる。

 例えば、メカニカルスイッチ方式や静電容量無接点方式を採用する高価なキーボードは、キーを底打ちするまで押し込まなくてもキーが入力される。こうしたキーボードの仕様には、スイッチが機能する深さも記載されていることがある。反応する位置を浅くすることで高速入力に対応しているとうたうキーボードもある。

 キーボードを選ぶときは、ポインティングデバイスの有無も吟味しておきたい。マウスポインターの操作やクリックができるポインティングデバイスがあると、マウスは不要だ。効率良く操作できる。最近は、キーボードのキー表面がタッチパッドとして利用できるキーボードも登場している。

ポインティングデバイスの有無も吟味したい。写真の「mokibo MKB316_BK」(ユニーク、税込みの実勢価格は1万8480円)は、アルファベットキー付近に80個のセンサーを組み込み、キー表面をタッチパッドのように利用できる
ポインティングデバイスの有無も吟味したい。写真の「mokibo MKB316_BK」(ユニーク、税込みの実勢価格は1万8480円)は、アルファベットキー付近に80個のセンサーを組み込み、キー表面をタッチパッドのように利用できる
(撮影:スタジオキャスパー)
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田代 祥吾(たしろ しょうご)
PC周辺機器メーカーから日経WinPC編集部を経て、現在はフリーランスライターとして活動。日経PC21や日経パソコンなどで記事を執筆している。得意ジャンルはPCやスマートフォン、自動車、アキバ系サブカルチャーなど。