Windows 10には、タッチ操作や手書きで文字を入力できる「タッチキーボード」や、声で文字を入力できる「Windows 音声認識」といった機能がある。これらの機能を使うと、キーボードの無いパソコンでも文字を入力できる。
タッチキーボードはデスクトップ画面下部に表示されたソフトウエアキーボードで、設定を変えれば手書き入力も可能だ。タブレットやタブレットモードの2in1パソコンのユーザーは、この機能を使ったことが既にあるはずだ。
そして、タッチキーボードはマウス操作でも使用可能だ。キーボードが故障した際の応急措置に活躍するかもしれないので、タブレットや2in1のユーザーに限らず、使いかたを覚えておいて損はない。
タッチキーボードは手書きにも対応
タッチキーボードはWindows 10の標準機能として組み込まれており、インストールせずに利用できる。タスクバーを右クリックし、メニューから「タッチキーボードボタンを表示」の項目を選ぶと、タスクバーの通知領域にアイコンが常駐する。
パソコンにキーボードが接続されていないか、または2in1パソコンをタブレットモードで使っている場合は、上記の操作をしなくても通知領域にアイコンが表示されている。そのアイコンをクリックすれば、タッチキーボードが表示される。
タッチキーボードには5種類のキー配列と手書き入力が用意されており、左上のアイコンから切り替えられる。初期設定のキー配列はアルファベットキーと必要最低限のキーだけで、日本語入力では使いにくい。設定を切り替えれば、「ESC」キーや「CapsLock」キーなども含んだ配列に変更できる。ほかに、スマホのようなテンキー配置や、キーを左右に分割表示してパソコンやタブレットを両手で包み込むように持ったときに打ちやすくした配置もある。
タッチキーボードの位置は、初期設定だとデスクトップ画面の下部に固定されるが、ウインドウ表示に切り替えれば好きな場所に配置できる。例えば左右どちらかに寄せて、片手で操作するのもよいだろう。
手書きの場合、2文節ぐらいの長めの文章を入力しても文字が認識される。紙にボールペンでメモを書くように文字を入力できる。