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 試験制度が改正された2019年度は、建設部門の筆記試験の合格率が10.5%と相変わらず他の部門と比べて低い水準だった。改正から2年目となる20年度は、19年度と問題の形式や傾向がほぼ変わらないとみられる。復習をしっかりしておけば、20年度の試験は合格を勝ち取るのに絶好のチャンスになりそうだ。(日経コンストラクション)

堀 与志男
5Doors`代表
技術士受験指導歴24年。土木学会特別上級技術者。技術士の試験対策などで多数の著書がある

1.2020年度の試験概要

 2019年11月に文部科学省技術士分科会試験部会が発表した「第二次試験実施大綱」や日本技術士会が発表した「技術士第二次試験の実施について」などの内容を見ると、20年度の第二次試験は19年度と同じ傾向だと分かる(図1)。

図1■ 2020年度の筆記試験と口頭試験の内容
[筆記試験]
問題の種類 配点 解答時間
I 必須科目 40点 2時間
「技術部門」全般にわたる専門知識、応用能力、問題解決能力および課題遂行能力に関するもの
II 選択科目30点 3時間30分
「選択科目」についての専門知識および応用能力に関するもの
III 選択科目30点
「選択科目」についての問題解決能力および課題遂行能力に関するもの
[口頭試験]
試問事項 配点 試問時間
I 技術士としての実務能力 20分
 1.コミュニケーション、リーダーシップ 30点
 2.評価、マネジメント 30点
II 技術士としての適格性
 3.技術者倫理 20点
 4.継続研さん 20点
総合技術監理部門を除く技術部門(資料:日本技術士会)

 筆記試験の必須科目Iは、午前中の2時間で実施する。出題される2問のうち1問を選んで、600字詰めの答案用紙3枚に解答する。

 建設部門共通の専門知識や応用能力、問題解決能力、課題遂行能力が問われる。この科目の合否の判定基準は、60%以上とされている。2月上旬の時点では、足切りはない。午後の選択科目の答案も採点される。

 選択科目II-1では受験する科目の専門知識が問われる。出題される4問の中から1問を選択して、答案用紙1枚に記述する。

 他方、選択科目II-2は受験する科目の応用能力が問われる。具体的な条件付きの内容で、出題された2問の中から1問を選択して答案用紙2枚にまとめる。

 選択科目IIIでは、受験科目の問題解決能力および課題遂行能力が問われる。出題された2問の中から1問を選択して答案用紙3枚に記す。

 この科目の試験は、前述の選択科目IIと合わせて、午後に3時間30分(途中休憩なし)で実施する。IIとIIIを合わせて60%以上の点を取らないと合格できない。

 口頭試験では、「技術士としての実務能力(コミュニケーション・リーダーシップ、評価・マネジメント)」と「技術士としての適格性(技術者倫理、継続研さん)」が問われる。4月に提出する業務経歴票では、これらを意識して記述することが望ましい。詳細は連載第2回で紹介する。