米クアルコムは2020年2月25日(現地時間)、インターネットを利用したライブ中継によるプレスイベント「Qualcomm Press Event – What’s Next in 5G」を開催した。5Gを中心とした同社の取り組みについて発表。5G対応の半導体新製品に加えて、5Gのエコシステム(生態系)拡大に向けたパートナーシップなどについて語った。5Gで協業関係にある韓国サムスン電子や米フェイスブック、米マイクロソフトからそれぞれのキーパーソンが登壇。日本からは、自社の第5世代移動通信システム(5G)のインフラにクアルコムの製品や技術を採用する楽天モバイルから、同社 代表取締役会長兼CEOで、楽天 代表取締役会長兼社長 最高執行役員の三木谷浩史氏が登壇した。
クアルコム プレジデントのCristiano R. Amon氏によれば、同社の5G対応の半導体製品を利用した製品を発売済み、あるいは開発中の企業は275社を超えるという。発表会では2020年2月18日に発表したばかりの新製品である第3世代の5Gモデムなどを備える「SSnapdragon X60 5G Modem-RF System」や、SAW(弾性表面波)フィルターの最新技術「ultraSAW」をアピールした(関連記事)。
5G端末は70機種超
続けて5G向けプラットフォーム「Snapdragon 865」を紹介(関連記事)。クアルコムによれば、865を利用した端末は、発表済みや開発中のものを含めて70機種以上におよぶという。その代表格としてサムスン電子が2月に発表し、3月に販売を始める「Galaxy S20」シリーズを紹介。同社Senior Vice President and Head of the Technology Strategy TeamのJune Hee Lee氏が登壇し、S20シリーズをアピールした(関連記事)。