半導体やディスプレーなどのハイテク産業で世界最先端を行く韓国。その最新動向を、韓国事情に詳しいジャーナリストが解説する。
<以前の連載>
韓国ウオッチャー
半導体やディスプレーなどのハイテク産業で世界最先端を行く韓国。その最新動向を、韓国事情に詳しいジャーナリストが解説する。
<以前の連載>
韓国ウオッチャー
米Apple(アップル)の電気自動車(EV)「アップルカー」を韓国Hyundai Motor(現代自動車)が生産するという話は、どうやら頓挫したようだ。現代自動車と傘下のKia Motors(起亜自動車)は2021年2月8日、「我々はアップルと自動運転車の開発に関する協議をしていない」とのコメント…
車載半導体不足で世界の自動車メーカーが生産停止するなど、深刻な問題が起きている。そんな中、韓国Samsung Electronics(サムスン電子)は車載半導体への投資を加速させている。同社は米Tesla(テスラ)との連携を深め、最先端プロセスの半導体生産で先行する台湾積体電路製造(TSMC)を追…
2021年1月8日、韓国メディアは一斉に、韓国Hyundai Motor(現代自動車)と米Apple(アップル)が自動運転機能を持つ電気自動車(EV)「Apple Car(アップルカー)」の生産に向けて協議していると報道した。各社の報道内容をまとめると、アップルが現代自動車に対して24年までに米国…
韓国LG Chem(LG化学)の電池部門を分社したLG Energy Solution(LGエネルギーソリューション)が2020年12月1日、創立総会を開催し事業を始めた。電気自動車(EV)用新型電池を米Tesla(テスラ)などに前倒しで供給し、市場シェア1位を維持するための勝負に出る。
2次電池などの先端技術分野で、日韓企業の特許紛争が増えている。今後は、韓国が国産化を推進する半導体製造用材料でも同様の争いが広がるとの見方も出てきた。韓国は、主に中小企業を対象とした支援機関を新設し、将来的な特許紛争の激化に備えようとしている。
電気自動車(EV)用電池で高シェアの韓国LG Chem(LG化学)が試練を迎えている。同社製電池を搭載するEVが相次いでリコールとなり、さらに顧客の米Tesla(テスラ)が電池の内製化に本腰を入れ始めた。電池需要は増加が見込めるものの、戦略の見直しが必要になるかもしれない。
ソフトバンクグループが傘下の米ボストン・ダイナミクスを韓国の現代自動車に売却するために協議中であると、報じられた。この報道を受けて韓国では期待が高まる一方、現代自動車がボストン・ダイナミクスを本当に“操縦”できるのか不安視する声も上がっている。
2020年10月21~23日、韓国最大の電池関連の展示会「InterBattery 2020」がソウル市内のSeoul COEXで開催された。新型コロナウイルス感染症の影響を受けつつも、過去最多の198社が出展した。電気自動車(EV)を巡って電池の重要性がますます高まる中、「ビッグ3」と呼ばれるL…
最近、世界で電気自動車(EV)のリコールが相次いでいる。その原因としてやり玉に挙がっているのは、電池や電池管理システム(BMS:Battery Management System)だ。韓国では、自動車メーカーと電池メーカー、政府機関が責任の所在を巡って争う事態に発展した。EV用電池は韓国企業が大き…
2020年9月22日に米Tesla(テスラ)が開催した電池事業の説明会「Battery Day」の発表内容は、電池メーカー各社に衝撃を与えた。テスラが電池内製化の方針を打ち出したことで、電池メーカーはシェアや主導権を失うリスクが浮上した。
ファーウェイへの供給はできなくなったが、スマホや5G(第5世代移動通信システム)設備で同社と競合するサムスン電子は躍進が期待されている。
韓国ソウル中央地方検察庁は2020年9月1日、韓国SamsungグループのトップであるJae-yong Lee(イ・ジェヨン)氏を在宅起訴したと発表した。これまでグループ経営を主導してきた同氏の不在による半導体事業への影響を危ぶむ声も出てきている。
韓国の水原地方検察庁産業技術犯罪捜査部は2020年8月7日、韓国Samsung Displayの研究員2人とディスプレー設備メーカー代表1人の計3人について、「産業技術の流出防止および保護に関する法律」「不正競争防止および営業秘密保護に関する法律」などへの違反容疑で身柄を拘束し起訴したことを発表し…
2020年7月19日、韓国メディアは、韓国TopBattery(トップバッテリー)がコバルトフリー正極材(活物質)を開発したと報道した。同社は、リチウムイオン電池やエネルギー貯蔵システム(ESS)の開発・生産を専門とするベンチャー企業である。
韓国Ulsan National Institute of Science and Technology(蔚山科学技術院、UNIST)教授のJun-hee Lee(イ・ジュニ)氏らのチームは、強誘電体メモリー(FeRAM)の集積度を1000倍以上に高められる理論を発表した。FeRAMは、次世代メモ…
日本政府による半導体製造用材料3品目(レジスト、フッ化水素、フッ化ポリイミド)の対韓輸出管理に伴い、韓国で国産化の動きが加速している。韓国産の品質は今のところ日本産に及ばないが、半導体メーカーや韓国政府の後押しもあって量産が始まった。失注を恐れて韓国での生産を始めた日本の材料メーカーも出てきている…
2020年6月16日、複数の中国メディアは、中国・華為技術(ファーウェイ)が韓国Samsung Electronics(サムスン電子)に対して5G(第5世代移動通信システム)基地局向けプロセッサーの製造を委託する可能性があると報じた。ただし、韓国内では「サムスン電子はファーウェイの要請を受けない」…
6Gは、5Gよりも高速かつ低遅延で、さらに広い空間で使えることが特徴である。個人ユーザー向けよりは、スマートファクトリーやロボットなど産業向け通信として期待されている。科学技術情報通信部は、24年ごろに国際標準化団体の3GPP(Third Generation Partnership Projec…
サムスン電子がシステム半導体での世界1位奪取に向けて強化しているファウンドリー事業の最大のライバルはTSMCである。加えて、サムスン電子にとってファーウェイは5G基地局とスマートフォンのライバルである。サムスン電子に前向きな見解としては、「TSMCがファーウェイとの取引を止めている間にサムスン電子…
2020年5月11日、複数の韓国メディアは、検察がサムスン電子(Samsung Electronics)李在鎔(イ・ジェヨン)副会長を今週中に召喚し、「特定経済犯罪加重処罰等に関する法律」と「資本市場と金融投資業に関する法律」への違反について調査する方針だと報じた。検察の調査は、李氏が経営権を承継…