疾患や老化が原因で低下した体の機能を回復させる「リハビリテーション」が進化している。ここ数年、センサーやVR、ロボットなどの先端技術を使い、データを活用したり脳に注目したりする新しいリハビリが続々と登場している。これまでのリハビリは理学療法士の知識や経験に依存していたが、先端技術を併用すれば誰でも効果的なリハビリを実践できるようになる。脳研究の発展に伴い、体にアプローチするトレーニングだけではなく脳にも着目したリハビリ技術の開発が進んできた。損傷した脳の周辺部位を興奮させ、損傷部分を補って体を動かす指令を出せるようにする。リハビリの効果を高める可能性のある技術を追った。

(写真提供:mediVR)