職方が確保できずに工期が遅延――。建築業界の深刻な担い手不足を背景に、住宅建築の現場でこうした声を聞くケースは既に珍しくなくなっている。外注先として仕事を請け負う大工職や各種専門工事会社の職方たちにとって、現在はある種の“売り手市場”ともいえる。

 職方たちもより条件の良い案件や、より仕事がしやすい元請け会社の依頼を優先するのは当然だ。逆に、どれほど付き合いが長くても「あの元請けの仕事は請け負いたくない」と、すっぱりと見切って関係を絶つケースもある。元請けにとっては死活問題となりかねない。

 職方たちはどのような理由で元請け会社に不満を感じるのか。「手間や負担に応じた賃金がもらえない」「人間関係に端を発して作業に支障が出ている」など、その理由は様々だ。職方たちへの取材を通じて、具体的な不満を拾うとともに、元請け会社がなすべきことを整理した(2020年4月13日から記事を順次公開)。