2019年12月に中国湖北省武漢市で発生した「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」。まず武漢市、そして湖北省や中国国内で猛威を振るい、日本を含む世界各国に広がった。2020年3月11日、世界保健機関(WHO)は感染症の世界的流行を意味する「パンデミック」を宣言。中国を中心に国家間の行き来が凍結され、米国をはじめ各国の株式市場でリーマン・ショックを超える下げ幅を記録するなど経済に大きな打撃を与えた。サプライチェーンが機能停止するなど製造業にも甚大な被害が出つつある。危機は進行中で状況は刻々と変化しているが、「新型コロナ危機」のこれまで2カ月と現状をまとめる。

新型コロナウイルスの影響
新型コロナウイルスの影響
(各種公開データと取材から日経ものづくりが作成)
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