
NE Special Report
目次
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人気の2カメラ型ドラレコを分解比較 構造はほぼ同じ、違いはICの性能
小型デジカメから汎用センサーへ、売れ筋4機種を分解
現在のドラレコ製品について知るために、人気4機種の2カメラモデルを分解・調査した。対象は、JVCケンウッド製「DRV-MR745」「同740」、コムテック製「ZDR026」「ZDR-015」だ。BCNが調査した2020年5月のランキングでそれぞれ3位、5位、7位、1位を獲得した製品だ(表1)。
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標準装備になるドラレコ、録画装置から「世界の認識」装置へ
小型デジカメから汎用センサーへ、売れ筋4機種を分解
相次ぐあおり運転事件を受けドライブレコーダーの市場が拡大している。全方位を録画したいというニーズから、高機能化・高価格化も進んでいる。今後5G対応によるクラウドとの連携によって、単なる録画装置を超えて、新たなビジネスを生みだすキーデバイスとなりそうだ。
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逆風のシェアカーと公共空間、深紫外線に活路を見い出す
不特定多数の人たちが触れるシェアカーや公共空間。表面に付いた新型コロナウイルス感染者の飛沫(ひまつ)などが、感染拡大の原因となり得る。この対策として、注目が集まるのが、「深紫外線」と呼ばれる、紫外域の中でも波⻑が⾮常に短い光によるウイルスの不活化技術である。
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医療品や検体が空を飛ぶ、ここまで来た米国の非接触
期待されながらも、なかなか実用化が進まない無人の航空機(ドローン)配送。しかし、新型コロナ禍で非接触物流のニーズが高まり、ようやく動き始めた。商品を注文すれば、すぐさまドローンが自宅まで届けてくれる。そんな光景が、米国で当たり前になる日が近づいている。
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ウーバーイーツはもう古い?ロボットが料理を庭先まで配達
人との接触を避ける「コンタクトレス」配送や省人化に向けて、サンフランシスコやシリコンバレーに拠点を持つスタートアップが、自動運転による配送サービスの社会実装を進めている。
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Amazon Goがさらに進化、QRコードとカメラだけで手ぶら決済
ウォルマートが新興企業を巻き込みながら、自動化や非接触化にまい進するのは、リアル店舗の世界に進出してきたアマゾンへの対抗が大きい。アマゾンは近年、高級食品スーパーの「Whole Foods Market」を買収するなど、店頭販売にも力を入れている。中でも、直営小売店「Amazon Go」が、テクノ…
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買い物は店に行ってトランクを開けるだけ、米国非接触スーパー最前線
オンライン販売の覇者、米アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)は、スーパーマーケットの企業を買収し、自らも店舗を運営するなど、リアルの世界への進出を図っている。
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感染者数世界一のアメリカ、ステイホームで変革が進む
コロナ禍に伴う「ステイホーム」や「シェルター・イン・プレイス」と呼ばれる外出制限措置により、米国の日常生活は大きく変わった。仕事や学習、健康管理、娯楽、買い物など、ほぼすべてを自宅で済ますようになった。新興企業を中心に、こうした米国の新日常を支える技術の提案が盛んになっている。小売りや物流でも非接…
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新型コロナで存在感増す「日本の工場」、有事にはグローバルサプライチェーンのけん引役に
「海外に比べ相対的に高賃金という重荷を背負う日本国内の工場だが、『アフターコロナ』時代にはグローバルなサプライチェーンの中で存在感や重要性を増すだろう」。東京大学大学院経済学研究科教授で、ものづくり経営研究センター(MMRC)センター長の藤本隆宏氏はこう見る。パンデミック(世界的な感染症の流行)と…
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日本の海にピッタリの浮体型風力発電、海水を軸受けにしてグルグル回る
安定した風と、広大な土地があることから、洋上風力発電の開発が盛んだ。中でも、海中の地形に左右されない浮体式に注目が集まっている。ただし、現在開発が進む浮体式水平軸型風車は、メンテナンスや製造のコストが高い。
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市街地でも世界最高水準の時刻精度を実現
厳しい環境での誤差を1/5まで低減するGNSS受信機
日本電信電話(NTT)と古野電気(フルノ)は、ビル街や山間部などの衛星信号の受信が厳しい環境においても、GPS(全地球測位システム)などの測位衛星を使うGNSS(全球測位衛星システム)による時刻同期精度を飛躍的に向上させる「GNSSレシーバー(受信機)」を開発した。
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身の回りはプリント基板だらけ、用途で材料・構造を使い分け
第1回
電子部品同士を配線し、回路を形成するために使われるのがプリント基板です。電子部品を内蔵する製品では、必ずと言っていいほどプリント基板が搭載されています。
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テクノロジーで‟断密”、集・近・閉・触による感染回避へ
新型コロナウイルス感染症対策として叫ばれる「3密」。密閉空間・密集場所・密接場面を避けることが感染予防の基本だが、編集部ではさらに、公共空間で不特定多数の人が同じ物を触る「密着」の回避も重要と考える。こうした対策ではテクノロジーの活用が威力を発揮する。アフターコロナの社会で求められる「断密テック」…
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スピン流と電子流の分離でMRAMがさらに100倍省エネに
MRAMが拓く異次元コンピューター(4)
これまでスピンの制御はもっぱら電流で行われてきた。最近になって、スピンを電流と分けて制御する技術が注目され始めた。メモリー技術としてだけでなく、トランジスタやセンシング、さらには通信にまで純粋なスピンが利用され、既存の最先端技術からさらに1/100~1/1000の超省エネルギー化が実現する時代が近…
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MRAM技術が生み出す“脳型”コンピューター
MRAMが拓く異次元コンピューター(3)
MTJ(磁気トンネル接合)素子とトランジスタで構成したMRAMはコンピューターに異次元の省エネルギーをもたらす。ただし、MTJが果たす異次元の役割は実は他にも、しかも複数ある。1つは疑似的な量子コンピューター、もう1つは疑似的な脳神経細胞(ニューロン)である。
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MRAMがついに表舞台に、2024年に市場が2000億円規模へ
MRAMが拓く異次元コンピューター(2)
このようにMRAMやMTJが実用化されれば、過去の3回の冷却期を大きく超える省エネルギー化が実現しそうだ。ただ、MRAMは大きな注目を集める一方で、これまでなかなか市場でブレークしない期間が長かった。本当に実用化できるのか疑問が残る。
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AIブームで進行する第4次“熱危機”、スピン利用で消費電力が1000分の1に
MRAMが拓く異次元コンピューター(1)
電子スピンの集団、つまり磁化の向きで情報を記録するMRAMがいよいよ実用化時期を迎えている。混載用フラッシュメモリー(eFlash)や揮発性のSRAM、DRAMの代替が当初のターゲットだ。
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日系メーカーではあり得ない、テスラの集中ECU基板の実力
米テスラ(Tesla)が繰り出した電気自動車(EV)「モデル3」には「ボディー・コントローラー(BC)」と呼ぶ基板群がある。車両に散らばるECU(電子制御ユニット)を集中させた部品だ。この採用の結果、ワイヤーハーネスが激減し、ヒューズが消えた。BCとはどのような部品なのか。技術者らとともに迫った。
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テスラの集中ECUは半導体スイッチの集合体、1枚で200Aをさばく
米テスラ(Tesla)が繰り出した電気自動車(EV)「モデル3」には「ボディー・コントローラー(BC)」と呼ぶ基板群がある。車両に散らばるECU(電子制御ユニット)を集中させた部品だ。この採用の結果、ワイヤーハーネスが激減し、ヒューズが消えた。BCとはどのような部品なのか。技術者らとともに迫った。
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テスラが常識外の“集中ECU” 部品が激減、ヒューズは消滅
米テスラ(Tesla)が繰り出した電気自動車(EV)「モデル3」には「ボディー・コントローラー(BC)」と呼ぶ基板群がある。車両に散らばるECU(電子制御ユニット)を集中させた部品だ。この採用の結果、ワイヤーハーネスが激減し、ヒューズが消えた。BCとはどのような部品なのか。技術者らとともに迫った。