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 私たちの会社(未来調達研究所)は、サプライチェーンや調達・購買といった領域のコンサルティングをなりわいとしている。2020年2月以降、継続的にサプライチェーンの状況をヒアリングしてきた。

 良いことなのか悪いことなのか、肌感覚では比較的に時間の余裕が出てきているようだ。在宅勤務で勤務時間が減ったことに加えて、生産量が落ち着いており、時間があるというわけだ。

(出所:PIXTA)
(出所:PIXTA)

 確かに、2019年までの好況下では、仕事量が何割か増え、「この人員ではとても仕事を回せない」と従業員を増やした企業が多かった。減ったら、逆もしかりということか。

 電話などで各社の取り組みを聞く機会も増えた。中堅・大手企業では、出社に当たり、各部門を2分割する施策を取っているという。そして、互いの接触を断つ。どちらかで感染者が出ても、そこで封じ込めるためだ。

 現在の困りごとは、売り込みができない、あるいは売り込みを受けられないことだという。これまでは社外の会議に出向くと、そこにキーパーソンや決裁者がふらっと参加していた。しかし、ビデオ会議ではそうはならない。キーパーソンは奥に隠れており、新たに知り合う機会もない。そもそも、自社の新入社員さえ会ったことがないほどだ。

 生産量が減り、何とか代わりとなる売り上げを確保しようと思っても、販路開拓の扉が閉ざされている。各社は、オンラインの展示会や、動画を使ったマーケティングなどを試行している。もちろん、やらないよりもやったほうがいい。ただし、決定打がない状況だ。

 しかも、この生産減、売り上げ減は恒常的なものになるかもしれない。そんな中、「週休3日制」の提案が日本経済団体連合会(経団連)から出てきた。